論理的思考力の簡単な鍛え方
さて、先週末に開催したスキルハックfukuoka#1で発表した資料を分割して紹介していこうと思うのですが、初回はロジカルシンキングとは&習得方法について書いていこうと思います。
目次
1.ロジカルシンキングとは
2.ロジカルシンキングのポピュラーな使い方
3.ロジカルシンキングと対をなす思考
4.ロジカルシンキングを習得するには(ココ重要)
ロジカルシンキングとは
【ロジカルシンキングという考え方】
まずロジカルシンキングとはなんぞやというところなんですが、例えばAという事象を観測したとします。
そのAという事象をどんどん深掘って、最終的にEという結論を導き出す手法なわけです。
もっと簡単に言うと「AだからB」「BだからC」というように、どんどん掘り進める思考法のことを「ロジカルシンキング」と呼ぶわけです。
【ロジカルシンキングの別名】
ロジカルシンキングには別名がいくつかあって、論理的(物事が筋道だっている。繋がっている)なことから「論理的思考」。
また、縦にどんどん深掘っていく思考ということで「垂直思考」とも呼ばれています。
ロジカルシンキングのポピュラーな使い方
【某外資系コンサルで使われているフレームワーク】
ロジカルシンキングというとコンサル系の会社に勤めている人が非常に高い能力を有しているイメージがあります。ぼくだけかも。
その中でも特にMッキンゼーとかはそうなんですが、そんな某マッキンZでは「空・雨・傘」という問題解決のフレームワークが徹底して叩き込まれているとかいないとか。
これがどういうものかというと、空を見上げた際に雲が出ている(事実を認識)ので、この後雨が降りそう(解釈)だ、だから傘を持っていこう(判断)という、潜在的な問題を一事象からの掘り下げによって顕在化し、その対策を講じる。というものです。
【実は誰もが日常的に使っている】
これはじつは「演繹法」という、ロジカルシンキングの中で最も汎用的に使われている基本的なフレームワークになります。
〜だから〜である。という論理を数珠つなぎにすることを演繹法と言うのですが、これは数珠つなぎにして問題を紐解いているだけというわけです。
【もっともっと分かりやすく言うと】
例えば赤ちゃんが泣いていたとしましょう。
お母さんはその状況を見て、まずお腹が減っているのか、おしめが汚れているのかを判断します(臭いとか?)。その判断を元に、解決策であるご飯orおしめの交換を行うわけです。
どうですか?
「ロジカルシンキング」と聞くと難しいイメージがわいてしまいますが、これもれっきとしたロジカルシンキング手法のひとつなわけです。
こういった考え方を、より深く、瞬時に、汎用的にできるようになると、さまざまなことに役立つという話です。
ロジカルシンキングと対をなす思考
【縦があるなら横もある】
ロジカルシンキングが縦の思考という説明を先ほどしましたが、縦の思考があるなら横の思考もあります。
それはロジカルシンキングと対をなす思考として「ラテラルシンキング」、また、縦の思考に対して「水平思考」と呼ばれています。
【ラテラルシンキングとは?】
これは一事象をどんどん掘り下げるロジカルシンキングに対し、一つの視点に縛られず、さまざまな視点から自由に結論や解決策などを導き出すものです。
マリーアントワネットはラテラルシンカー?
上の説明だとわかりにくいと思うので歴史上の偉人を例に説明します。
「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」
という発言はみなさんご存知、マリーアントワネットが農民がパンを食べれない状況になった際、言い放った言葉だとされています。
(ここは諸説ありますが、本題ではないので置いておきます)
実はこの発想、典型的なラテラルシンキングの考え方なのです。
【もしロジカルシンキングで解決するなら】
パンが無い状況を論理的に解決しようとするのであれば、まずパンがない状況を探るのが第一でしょう。
例えばパンが高いなら高くなった原因を探り、小麦粉の不作が原因であれば不作の原因を探り、その原因に対し対策を講じるのが論理的な解決方法です。
【ラテラルシンキングで解決する】
ですが彼女はパンが無い状況に対して「ケーキを食べればいい」と、状況を深堀りすることなく、発想を転じることで問題を解決しようと試みています。
このように、論理的に掘り下げず斬新な発想によって問題を解決する思考法がラテラルシンキングというわけです。
(何度も言いますが、諸説に関しては本題とそれるので置いておきます)
ロジカルシンキングを習得するには
【Q.ロジカルシンキングを習得するには】
ここまであーだこーだとロジカルシンキングについて説明してきましたが、じゃあどうやったらそれを使えるようになるんだ、というところについて。
【A.ロジカルシンキングが何かを知り、使う】
それはもう、ロジカルシンキングが何かを知り、使っていくしかないんです。
そしてロジカルシンキングというものは「スキルとフレームワークの集合体」をひとまとめにしたものだと覚えておきましょう。
とどのつまりサッカー=ロジカルシンキング
みなさん、サッカーというスポーツをご存知ですか?
サッカーというスポーツは、ただ日々がむしゃらに走り続けるだけでは上手くはなりません。
【サッカーが上手くなるには】
1.まずサッカーというスポーツがどのようなスポーツかを知る必要があります
2.次にサッカーのルールについて知る必要があります
3.一つひとつのスキル、例えばキック、ドリブル、パス、トラップなど、それらを反復練習します
4.それらスキルを組み合わせることで、「サッカーが上手い」という状況になるわけです
【ロジカルシンキングも同様】
これはロジカルシンキングも同様のことが言え、日々がむしゃらに仕事をがんばっているだけでは論理的思考力の向上はある程度までしか望めません。
まずロジカルシンキングがどのような思考法なのかを知り、
一つひとつのスキル、フレームワークを日々の業務に落とし込み反復して使っていくことで、論理的思考力が養われるわけですね。
ということで次回はスキル編
次回はロジカルシンキングのフレームワークの一つ「ロジックツリー」の使い方と、応用するとこんなことまでできるよ、っていうところを紹介していけたらと思います。
ちなみに勉強会はコチラ:https://skillhack-fukuoka.connpass.com/
ちなみにスライドはコチラ:https://www.slideshare.net/HarryNaoki
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