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古着について

ファッションをサステナブルにする効果的で簡単な方法は「服を買わないこと」。けれども、実践するのは、なかなかの難しさ。

私は服を買わなくなって大分たつけれど、毎シーズン子どもたちの洋服を買いそろえている。長女は小学3年生になり昨年に買った服は着られず、春から夏にかけての洋服を準備しなかればならない。そのうえ、普段着る服の他に学校や学童に置いておく着替えも必要だ。年中の妹は、まだお下がりを嫌がらずに着てくれるので、取っておいた長女の服を着てくれる。

とはいえ、お下がりできるものも限界があるので買いたす必要がある。

なかじま家では古着屋さんで洋服を買う。

古着屋さんではTシャツや上着など、よりどりみどりで大変ありがたい。子供たちも気に入ったものが手に入り大満足だ。

ところが合うズボンがなくてズボンは新品のものを買うことが多い。ジャージも古着屋さんで見つけるのは難しい。

洋服で一番痛みやすいのがズボンの膝だからだと思う。状態の良いズボンはどれも丈夫だけれど、硬めのデニムなどが多い印象。レギンス、スウェット、ジャージなどは膝が駄目になってしまうので古着屋さんに持ち込む人が少ないのだろうと思う。

今シーズンもズボンは古着屋さんで買えず、近くのスポーツ用品店で購入した。古着屋さんで買うのとは違い、新しいものを買うときは気が重くなってしまう。ポリエステル素材よりはコットン素材のものが良いし、ヴァージンコットン100%よりはリサイクルコットンが含まれている方が良いので、タグとにらめっこだ。

できるだけ環境負荷の低いものから好きなデザインのものを選んでもらうようにしている。結局は、娘たちのコレは嫌!で一掃されてしまうこともあるのだけれど…

最近気になったのが、子どもたちの好きな服の傾向だ。うちの子供達は柔らかい服が好きで、私が子どもの頃に履いていたような伸びないデニムなんて絶対に着ない。ファストファッションのお世辞でも品質の良くない洋服が当たり前で、柔らかくて着やすくて好んでいる。しっかりした織物生地の丁寧な縫製のものの良さは全くわからないみたいだ。無理して買っても、着てくれず保育園や学校の着替えようとして、困ったときにだけ着る服になってしまっている。

この子達が大人になったときに、どんな洋服を選ぶのだろうか?と考えたりしている。

それなりにオシャレやブランドに興味が出てきて、良い服を着たがるようになるのだろうか?それとも、このままの価値観で大人になり、縫製の技術のほうが廃れていってしまうのだろうか?

とはいえ、偉そうなことを言っている私もあまり自信が持てない。テキスタイルに関しては自信があるが、縫製や服の形などに関しては自信が持てず、う〜んという感じだ…

願わくは、良い技術が残ってほしいし、日本の繊維産業も良い形で残っていって欲しい。

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環境省のサステナブルファッションに関するWEBサイトによると、日本でも大量の衣服が廃棄され、リサイクル率は34%程度。処分さてる衣服がすべてリサイクルされた場合2,500万トンのCO2削減になるらしい。

と同時に、世界規模では大量の古着がアフリカや南米に集まり、問題になっている。押し寄せる大量の古着によって繊維産業は衰退。リユースされずに埋め立てされる衣服によって環境汚染を引き起こしている。

今まで古着を受け入れてきたアフリカの国々は、外国からの古着の受け入れを禁止する方向で動き出している。

これらの問題に日本も無関係ではなくて、日本からの古着もアフリカや南米に輸出されている。そして埋め立て地から流出したマイクロプラスチックによって私たちの食べる魚にも影響が出ている。

着ない服は買わない事はもちろんのこと、服を買うときは「品質の良い服を買い、ボロボロになるまで着る」か「手放しても誰かに着てもらえる、良い品質ものもを買う」のどちらかがサステナブルだなと思う。




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