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子供服の処分ができない

私はとても困っている。
9歳と5歳の子どもたちが赤ちゃんの頃から溜め込んだ洋服たちが、ついに押し入れからあふれてしまったからだ。

今まで、全く何にもせずにいたわけではない。
季節の変わり目に、末っ子が着れなくなったものを「まだ着れるモノ」、「着られないモノ」に分別し、着られるものはメルカリやリサイクルショップへ。穴が空いたり、ワッペンを付けて補修をした人様にあげられないようなものは我が家のウエスとして活用。ウエスのストックが十分なときは、自治体の資源回収に出していた。

正直なところ片付けや断捨離に何度も挑戦して、挫折し続けている私ではあるけれど、それなりに頑張ってきたつもりだ。

それなのに、押し入れからあふれ出てしまった。
あふれ出た子供服をみて、メルカリに出店したけれど全然売れずのままに、タンスの肥やしになっているものも多い。思いきって全部をリサイクルショップへ持っていくことにした。リサイクルショップへ持って行った結果、半分は買い取り、残りの半分は持ち帰りになってしまった。

持ち帰りの理由は売り物にならないからではなく、シーズンではないから。
買い取りにもシーズンがあるらしく、今は秋物・冬物を受付中で、夏物の受付は3月から6月とのこと。

持ち帰りになった子供服たちは、半分の量になったものの押し入れには入らない。このままダンボール箱にでも入れて、部屋の片隅に半年もおいておくのか?それとも自治体の資源回収に出してしまおうか…。

私の住んでいる自治体では、市が推奨する資源回収を行なっており、紙類・ビン・金属・布類を月に2回の頻度で回収してくれる。
布類の回収については、ハンカチよりサイズの大きいもの、洗濯済みなど決まりはあるけれど、リサイクルショップへ持って行くより色々なものを受け入れてくれる。回収された布類の行き先は、江別市のWEBサイトによると「古着・古布は、中古衣料として国内外でリユース(再利用)されるほか、ウエス(工業用雑巾)としてリサイクル(再生利用)されます。」とのこと。

まだ着ることができるかどうかを考えず、我が家のウエスのストックも気にせずに、すべての衣服を資源回収に出してしまえば、あっという間にあふれた子供服問題は解決だ。

けれども、そんな簡単なことがサッとできずにグズグズしている。

面倒くさがり、ズボラの世界大会があったのなら日本代表になれそうなくらいの、面倒くさがりの私。服を処分することはダルいこと極まりない。

とはいえ、メルカリにだしたり、リサイクルショップに持ち込むことはなんとか頑張れた。では、何が問題なのかをよく考えてみた。

リサイクルショップもメルカリも、値段がついて、衣服と引き換えにお金がもらえる。けれども得られる金額は微々たるものだし、今流行りのタイパ的な物差しで考えると、ものすごーく効率が悪い。

それなのに、どうしてできないのか?を掘り下げで考えてみると、私の場合は相手が見えないことがネックになっていそうだった。

メルカリの場合は、購入してくれた方は匿名だし、どんな方なのかは実際のところはわからないけれど、購入者さんのお子さんが着てくれるはずという安心感がある。クレームが入らないということは、購入者さんはある程度満足して子供に着せてくれているはずだ。

リサイクルショップの場合は「この人が!」というのはないけれど、お店のスタッフさんが査定してくれて、また店頭にならび、いつかは他の方が買ってくれるかもしれないというイメージが湧きやすい。実際は買い手がつかずに廃棄になるかもしれないけれど…。

つまり私は、リユースになったのかリサイクルになったのかを見届けたい気持ちがあるのだ。そして、相手顔が見えることでなんとなくリユースとして次のチャンスが与えられた気分になれるのだ。

袋に次々と詰め込んだ衣服を回収日に外に出し、回収業者が持っていった先ではどうなるか見当もつかない。私はそれが嫌なんだとわかった。

私が好きな環境省がまとめたサステナブルファッションのWEBサイトによると、リサイクルとして出される衣服は15%、海外への輸出も含めたリユースは19%。


衣服を処分する際に燃えるゴミとして処分するよりもリユース・リサイクルしたら、環境負荷が抑えられるということ。けれども、環境省のWEBサイトにはデータは記載されていないけれど、リユースかリサイクルかでは環境負荷は全然違う。

リサイクルは、素材を再利用するプロセスで新たなエネルギー消費や資源が必要になり、CO2も排出されてしまう。リユースは持ち込まれた衣服をそのまま使用するため、追加のエネルギーや資源消費が少なくすむ。強いて言えば、輸送するためやクリーニングにエネルギー消費やCO2排出があるかもしれない。

もう着られない衣服を資源回収に出すことに抵抗がないのは、すでに何らかの方法で再生しないとだめだと私自身が感じているので、面倒な気持ちとの戦いのみですむ。まだ着られる服にかんしては、私の目の届くところでリユースのチャンスを与えられているという実感が必要なんだなと思った。



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