圧倒的にイメージが悪い「OP室」vol.1
オペ室はとても不人気で
新卒が希望でやってくることはまず無い
私も新卒1年目で
希望せず
予期せず
手術室に配属になって震えた記憶がある
不人気な理由は色々あると思うけど
中にいる看護師が全員怖い人だと思われていたり
ドクターもオペ中だけ人格が変わったり
そもそも患者さんは全身麻酔で眠ることが多いので
患者さんの相手をそんなにしなくていい
というイメージだけが先行する
おまけに
「先生に言われたものを渡す仕事でしょ?」
「私はやりたいと思わないな〜」
なんて無礼すぎる言葉を
同業者にガンガン言われる
一番よく聞くやり取りは
「手術室に看護はありますか?」
「もちろん、患者さんが居る場所には必ず看護があります」
ってやつで
これを無理やり「患者さんの存在」を使って曖昧にしてしまうから
多くの誤解が生まれる気がしてならない
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ICUで働いていた時
例えば1分経てば血圧が変わるような最重症の患者は
ギリギリの所で命をつないでるから
循環管理も呼吸管理もすべてミリ単位で行う
当然
ベッドサイドで患者にマンツーマンで張り付いて
24時間気を抜かずにそれらを管理するのは医師ではなく看護師で
看護師の見立てや意見は
治療方針や患者管理の質を大きく左右する
一方、病棟はというと
患者さんは入院してる時点で
もう全然安全でも安楽でもなんでもないので
不快感極まりない「病室」という場所を
どれだけ快適に過ごしてもらうか
ここに全力を使ってナースは動く
患者の声を聞き
家族の声を聞き
医師やコメディカルにそれらを繋ぎ
ナース同士で色んなことを話し合いながら
ケアにつなげる
「cure=治療」に最も近いICUナース
「care=世話・配慮」のプロである病棟ナース
これらのイメージは誰もが説明されればわかるし
看護師であれば想像がつくと思う
じゃぁ・・・オペ室は?
「手術はスポーツ」だと思っていて(←唐突)
言うなれば団体競技の
球技とかに例えたらわかりやすいかも(←かも?)
次回に続きます。