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アミノメイソンのマーケティングトレース
・はじめに
順調に販売を伸ばしているボタニカル系ヘアケアブランド「アミノメイソン」のマーケティング戦略を分析したいと思います。
・基本情報
企業理念から、グローバルに展開していく考えが読み取れます。
参考URL:http://aminomason.jp/
・PEST分析
インバウンド需要を取り込むことで国内化粧品市場は成長を続けています。
市場規模は2018年時点で2兆6490億円(前年度比4.1%増)となっていて、今後も成長が見込まれています。
・5Forces分析
企業理念にあるように海外展開を考えると、反対に海外商品の参入が脅威と考えられます。
また、¥1,000以下の商品も多い中で¥1,500ほどの価格帯であることで、使ってみて明確な違いを感じてもらえないと低価格商品や競合商品に流れていってしまいます。
アミノメイソンは、近年再度注目され始めたアミノ酸に目をつけ機能性とボタニカルを組み合わせたことで競合との差別化ポイントや確かな機能性を訴求できます。そのため競合や代替品に流れにくいと考えられます。
・3C分析
アミノメイソンは20〜30代女性というコアターゲット層のウォンツにマッチしています。特に、SNSで良いものを共有したいウォンツが拡販戦略としてうまく作用していると考えられます。
・STP分析
アミノメイソンの特徴をポジショニングマップで表すと次のようになります。
アミノメイソンは確かな機能性を持ちながら、かわいくてオシャレな見た目でSNS映えすることを両立することで差別化していることがわかります。
・4P分析
SNSを活用した拡販戦略、ボタニカル×アミノ酸×メイソンジャーという流行を徹底的に取り入れた話題性、独自成分を配合した機能性の高さにより他にはない独自性を出していると考えられます。
・もし自分がCMOだったら
経営理念の通り海外展開が求められたときに避けられないのは水の硬度の違いや水の貴重さの課題です。アミノメイソンが店舗を持つL.A.は東京に比べれば硬水ですが、世界的に見れば軟水の地域と言えます。
硬水は泡立ちが悪かったり、水に含まれるミネラル分のせいで髪がごわついたりという課題があります。そのせいでシャンプーの回数を減らす文化を生んでいます。
また水の確保できない地域も多くあり、そもそもシャンプーすることができない課題もあります。
そこで、シャンプーを硬水に対応させるのは簡単かもしれませんが、水が貴重な地域にもシャンプーできることの快適さを知ってもらうためにアミノメイソンのドライシャンプー を開発するのが良いと考えました。
今回の分析から、アミノメイソンはますます成長の期待できる素晴らしいブランドだなと感じました。
・おわりに
今回初めてマーケティングトレースに挑戦しました。
マーケティングや戦略分析から世界の水の問題にまで自身の考えが及ぶとは、始めた時には思いもしませんでした。
マーケティングトレースを通じて、学びが深まった実感があります。
今回のきっかけの話ですが、日頃からマーケティング思考力や戦略思考力を向上させたい、普段の業務以外の分野にも目を向けてみたいと考えていましたが良い方法がなくひたすら本を読んでいました。
そんな時、黒澤友貴さんのマーケティングトレースという方法を知り、是非挑戦してみたくなりました。
この記事と、黒澤さんの著書を参考に挑戦しました。マーケティングトレースのやり方が体系立てて書いてあるので、初めての人が始めやすい内容になっていましたので凄くおすすめです。
正直、この本を読んだ方が今回の私の記事を読んだら、「めっちゃ本の通りだな」と感じるかも知れません。笑
でもそれで良いと思います。
アウトプットの少なかった自分の、アウトプット習慣にもなると思ったので今後も真似しながら続けていきたいと思います。
読んでいただいた方から感想やご意見等いただけると嬉しいです。
是非ともよろしくお願いいたします。
読んでいただきありがとうございます。