誕生日は正月
暦上の新年は1月1日に始まる。いわゆる正月だ。
年明けは、箱根駅伝、イッテンヨン、とワクワクするイベントが続き、新しい年を生きる勢いが生まれる気がする。
対して年末はと言うと、ああ今年も何もなせていないまま終わってしまう、そもそも今年の目標って何だっけ? と変に落ち込んでしまう。少なくとも私はそうなりやすい。
これも年中行事の一つ、とやり過ごしているものの、同じような落ち込みがもう一つのタイミングで訪れる。
10月23日。 私の誕生日である。
考えてみれば、誕生日は自分の生きている年月の始点なのだから、自分にとっての正月に相当すると言えるだろう。
誕生日までの個人的歳末は、本当にしんどい。
また1つ年を取る。何となく有意義とは言い難い一歳(ひととせ)が過ぎる。私は何のために生きているのか……などと思惟のドツボにハマると一層しんどい。
それも誕生日を過ぎれば、これだけ生きてきたのだから何か意味があるのかもしれないと、正月の勢いで浮上する。
そんな誕生日シーズンを繰り返しているのは、私だけだろうか?