闘う人を見た幸せな日(2022年11月6日、東京女子プロレスを観戦して思ったこと)
東京女子プロレスを観ると幸せな気持ちになる。
東京女子プロレス初観戦の時に実感して、この日は4度目の観戦となった。
みんな可愛い……カッコいい!
「可愛い」も「強い」も追求して生きる女子選手たちの、何とキラキラしていることか!!
どの試合も眼福で「可愛い」「すごい」尽くしの中、印象深かったのが、辰巳リカvs猫はるなの一戦だった。
開始早々、「ダメだ」と思い詰めた様子で語り出す辰巳選手。
「猫とは何百回も戦ってきてて、何回も全部私が勝ってきている」
(何百回? そんなに??)←私と、おそらくは多くの観客が思ったこと。
「このままじゃ私、勝っちゃうと思う」
そして猫選手に向かって、
「ハンデをあげるよ。何でも良いよ」
(おお! 何か面白そうだ〜!)
猫選手「じゃあ……絶対、リカさんは猫に攻撃しないでください」
(言うなあ、猫選手!)
辰巳選手「そんなのプロレスできないよぉ! もっと控えめなやつにしろよ」
(言い出したのあなたでしょう、リカ選手……)
猫選手「じゃあ、リカさんは関節技なしで」
辰巳選手「いいよ!」
試合再開、どうなるかワクワクしながら見守っていると、辰巳選手が関節技の体勢に入る度、客席から「あ……」「えー」という声が。
辰巳選手「あ、そうか」「え、これもダメ? 難しいな!」
会場に広がる笑い。徐々になりふり構わなくなっていく辰巳選手が、最終的には勝者となった見応えのある試合は、まさに辰巳リカ劇場!
プロレスの試合を作るのは選手だけではなく、観客の力でもある、というのはこういうことか……と、まことに楽しい実感と共に得心した試合だった。
さて、次はどんな試合を観られるかな。
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