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闘う人を見た誕生日(2022年10月23日、スターダムを観戦して思ったこと)
私事
私事ながら、この日は自分の誕生日。友人と共に会場に足を運んでのプロレス観戦、推し選手もメインイベントで出場という、とても楽しみな試合だった。
結果を言えば、林下詩美選手は敗れた。IWGP女子初代王者決定戦へは勝者の岩谷選手が進出。
試合である以上、勝敗は決まる。勝つ時も負ける時もある。これまで、詩美選手が勝てなかった試合を観戦したこともあったけれど、まだ誰も巻いたことのないベルトがかかっていたこの日は、勝敗の意味が特に重かった。
そして重ねる酒杯
「これが飲まずにいられるかー!」と、試合後に友人と乾杯し、「推し選手が勝てなかった試合をどう昇華すればいいのか」を語らい考えた。
岩谷選手はスターダムの歴史を背負っている。IWGP女子初代王者決定戦の相手となるKAIRI選手は、スターダムから離れた過去を経て戻ってきた存在。2人が離れていた時間、5年という時間に、何の感情も因縁もないわけがない(と、ファンは思ってしまうし、2人もそう見せる)。そのぶつかり合いというドラマも重なって、試合は注目されるのだろう……。
納得はできる。
プロレスの試合は、その試合の勝ち負け以外の部分にもファンが萌えるものがある。観客の心に響くものがある。
わかりやすいのは感情的な因縁。興行であるからには、ドラマたりうる背景のある試合が必要だ。
納得はできる。だけど!
背景がなくても、その試合が因縁を生む可能性だってあると思う。
そこから新たな歴史が動くことだってあると思う。そうじゃなきゃ、歴史を持たない新人はいつまでたってもセミやメインに絡めないじゃないか……。
ぐるぐるする思考と同時に、ただただ詩美選手が勝つところを見たい、新しいベルトを巻いて欲しいという1ファンの願いの強さを自覚する。
つまり
私は林下詩美選手が大好きなのである。
いまさら結局それかよ、というくらいシンプルな結論に至る。
Queen’s Questの旗を担いで入場する姿をこの日初めて実際に見ることができて「こんなにカッコいい人がこの世に存在してくれるだけでありがたい」と思ったし、可愛いところも強いところも素敵だし、「勝った詩美選手の笑顔を見たい」とやっぱり思う。
私にとっては魂レベルで気になる人なのだ。
そんな詩美選手に会えたことへの感謝も込めて、私はこれからも応援していくのだろう。
さて、次はどんな試合を観られるかな。