占星術のハウスについて考えてみた
ターラさんの『誰でもできる星よみの自己分析 最高の自分に出会うホロスコープBOOK』を読みました。
この中で、第9ハウスのキーワードに「スポーツ」が挙げられています。
スポーツ??
少なくとも私は、第9ハウスにそんな印象をほぼ持っていなかったので、改めてハウスについて考え直してみました。
ハウスは、人生で経験する段階、局面、主題または心理的・意識面での成長段階を意味します。
伝統的な占星術におけるハウスの意味と、ナカケの解釈を表にしたものがこちらです。
12ハウスは、ホロスコープにおける時計のような区分です。
たとえば、牡羊座生まれの人なら、太陽が牡羊座に位置します。同じ日に生まれた人ならば、牡羊座の何度、という度数も同じになります。
けれど、生まれた時刻が異なると、ハウスの位置が変わります。
第1ハウスをその日の起点となる日の出の時間とし、24時間を12分割するため、昼間に生まれた人なら太陽がホロスコープの上の方にあり、夜に生まれた場合はホロスコープの下の方に位置します。
太陽が位置するハウスの司るテーマが、その人にとって重要なものになる、と考えられます。
さて、今回は第9ハウスを考察します。
伝統的な解釈では宗教や儀式、旅行、哲学といった、精神性を広げることがテーマとされています。具体的な人生の局面でいうと、大学などの高等教育の段階や海外旅行を示すとされます。
一方、スポーツの語源や起源を探ると、「日常や義務から離れての気晴らし」と「見世物」の融合という説があります。
いわゆる「祭り」のイメージと重なる気がします。
祭り、儀式といえば、日本の伝統競技・相撲も、神事であったり豊作祈願であったりという歴史があります。
人が集まり、力比べを通して祈りを捧げる祭り。
第8ハウスまでの段階で他者や世界と関わってきた意識が、さらに成長する機会として、第9ハウスにスポーツの要素があってもおかしくはないのかもしれません。
かく言う私は、自分の出生ホロスコープの第9ハウスに月が位置しています。
伝統的な解釈だと、この配置は哲学や外国文化、心理学などへの興味を示します。
確かに心当たりはあります。
ただ、そうした興味があり色々と本を読みはするものの、それだけと言ってしまえばそれだけだなぁという気もしていました(興味を究めて研究者になったわけでも、セラピストなどの職に就いたわけでもないので)。
最近になってプロレスを観るようになったのも、月という無意識や本心、あるいは幼心が導いたのかな、とも思います。プロレスを通して、こうしてnoteを書くくらい、精神的な考察も少しずつ深まっていますし。
占星術もプロレスも、奥が深いです。