闘う人が書いた本のこと【戦争とプロレス】
TAJIRI選手の著書「戦争とプロレス」を読んでいます。現在、3周目。
文章を読むことは飲むことに似ている、と私は常々思っています。
水のように飲める酒を思わせる文章に出会えると、その店に通い続ける常連客の如く、何度でもその本を読むことになる。そんなイメージです。
TAJIRI選手の文章は、さながらお茶のように飲める酒。ついつい杯を重ねてしまう日本酒のようでありワインのようでもあります。
「戦争とプロレス」は、TAJIRI選手が海外遠征の道中を徒然なるままに、時には生々しく綴った道中記であり、貴重なレスラーの行動と言動と心情の記録でもあります。
登場する多くのレスラーの中に、私が最近試合を見たアレックス・リー選手やフランシスコ・アキラ選手もいて驚きました。
書き下ろしで追加された小説「アキラの居場所」は、フランシスコ・アキラ選手が主人公で、読んだら間違いなくアキラ選手を応援したくなります。
ああ、いい酒……というよりも、いい酒場に来た、という印象。本を開くと、TAJIRI選手というマスターのいる酒場で、マスターを介して色々な人の話を肴に美味しくお酒が飲める。そんなイメージです。
さて、今日も飲む(読む)としますか。