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闘う人を見て1年間の成長を感じた日(2023年12月24日、東京女子プロレスを観戦して思ったこと)

 東京女子プロレスを観ると幸せな気持ちになる。
 今年の東女納めとなったこの日も、幸せな気持ちと元気をたくさん受け取った。
 今年初めにデビューした選手も多く、それぞれの成長ぶりが凄まじかったり健気だったり可愛かったり、大変に眼福でもある。

 特に印象的だったのが、伊藤麻希&上福ゆき vs 上原わかな&鈴木志乃のタッグマッチ。
 後輩からの握手には応じず、ゴングが鳴ってもすぐには動かない伊藤選手。圧倒的な存在感に噛みつくように挑む上原選手と志乃選手。「余裕」と合いの手を入れる上福選手。伊藤選手と上福選手のこうした掛け合いは絶妙で、上原選手と志乃選手の負けん気を煽り、2人への会場の声援も増してゆく。果敢に挑む志乃選手が伊藤選手と上福選手に捕まり、上原選手に交代できないまま追い込まれる。何度も肩を上げ、ロープエスケープに至るも、反撃する体力がもうないのでは? と思われた刹那、志乃選手が伊藤選手を丸め込む。志乃選手の反撃は2回3回と続き伊藤選手を苛つかせるも、伊藤選手がとどめを刺し、勝利を決めた。
 先輩後輩の対決であり、カリスマとアイドルの対決でもある。
 先輩とは、後輩が乗り越えるべき壁である。という見方なら、かなり高い壁の威容を見せつけた試合だ。こんな高いだけでなくトラップもいっぱいの壁に立ち向かっていく後輩選手の負けん気、ひたむきさ、健気さを目の当たりにしたら、観ているこちらも応援したいという気持ちが強くなる。一方で、壁となった先輩選手の強さだけではない巧みさ、簡単には負けられないし負けたくないという思いも垣間見え、やっぱり応援したくなる。
 つまりは、来年も東京女子プロレスから目を離せないということなのだ。

 そんなことを思った試合だった。

 さて、次はどんな試合を観られるかな。

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