闘う人の厳しさと優しさを見た日(2024年10月27日、東京女子プロレスを観戦して思ったこと)
東京女子プロレスを見ると幸せな気持ちになる。
東京女子プロレスは心の栄養 (いつもの祝詞)。
この日はハロウィン仕様のポートレート販売もあり、序盤の試合はお祭りのワクワク感があった。
特に猫はるな選手復帰戦は、対角の愛野ユキ&らく&原宿ぽむが揃って猫耳カチューシャをつけて登場。猫選手のタッグパートナーの鈴芽選手にも猫耳をセット! もう一人のパートナー桐生選手はスルーされ、猫コス5人と引率の桐生選手で記念撮影、とやりたい放題。
とても微笑ましいひと時だった。
復帰する選手もいれば、リングを去る決意した選手もいる。
大久保琉那選手が学業に専念するため、レスラーとしての活動を休止することになったとの発表があったのは1週間前。この日が活動休止前ラストマッチとなった。
カードは、上福ゆき選手とのシングルマッチ。
美しくてかっこよくて強いアジア 二冠チャンピオンに、大久保選手は 果敢に挑んでいく。
上福選手は容赦なく技を繰り出し、何度も大久保選手をリングに叩きつける。その度に立ち上がり打ちかかるものの、上福選手が強さを見せつけるように 3 カウントを決めた。
負けるのは悔しい。でもその悔いがあるからこそ、「次」は勝ちたいと思う。
その「次」がいつなのか、今はわからないとしても、悔しいままで終わらせないための悔いを残すこと。それが上福選手から大久保選手への餞別だったのではないか。
そんな風に私には思える。
決着がついた後、大久保選手を抱擁する上福選手の眼差しはとても優しかった。
セコンドについていた風城選手の目も潤んでいたように見えた。
本当に、東京女子プロレスを見ると幸せな気持ちになる。
改めてそう思った試合だった。
さて、次はどんな試合を観られるかな。