闘う人を見てちょっとだけ詩人モードになった日(2023年7月2日、スターダムを観戦して思ったこと)
名言
この日は試合後のマイクも印象的な試合が多かった。
旅に出ると言った林下詩美選手、庶民が沸き上がる桜井まい選手の貴婦人マイク、高橋奈七永選手に「メチャクチャだ」と言わしめたスターライト・キッド選手の、礼儀正しくも欲望に忠実な提案、朱里選手との因縁の始まりを確認する白川未奈選の凄み、あたしらアホやなと呟く安納サオリ選手……。
中でも最強のインパクトを残したのは、鹿島沙希選手。
ハイスピード選手権を3分30秒で初防衛した鹿島選手を、大江戸隊が襲撃。そこに駆けつけたのは朱里選手と壮麗亜美選手。大江戸隊が蹴散らされたリングで、鹿島選手は条件反射的に朱里選手に怯えながらも助けられたことを理解し、感謝を伝えGod’s Eyeに加入したいと明言。そして飛び出す名言(迷言?)。
「朱里さんの金魚のフンになりたいです!」
金魚の糞という言い方、久々に聞いた気がする。これほどまでに堂々と言い切る鹿島選手の姿は清々しささえ感じられた。
白いベルト
続いてはワンダー・オブ・スターダム選手権試合。白いベルトの一戦。
どうやら白いベルトには私を詩人モードにする要素があるらしく、今回はこんなイメージが浮かんだ。
前回の詩人モードはこちら……
【真っ白な先行き】
白は、それ自体は何も求めない。
白いから、何でも描ける気がしてしまう。夢も希望も絶望も、呪いも。
手にする者が変わるたび、白はただの白に戻り、それぞれの思いを描き出す。
呪いはただの白に戻ってなお、残るものなのか。
白いベルトは呪いと呼ぶ者の手に戻った。
次に白いベルトを求めた者の名は、未来。真に真っ白な先行きを示す名。
白いベルトは呪いを払拭するために未来を選んだのかもしれない。
あるいはそれこそが、呪いなのか。
白は、それ自体は何も求めない……そう信じたい。
さて
さて、次はどんな試合を観られるかな。