闘いを魅せる人を見た日(2022年8月13日、新日本プロレスを観戦して思ったこと)
女子プロレス初観戦から約二週間後、私は男性選手のプロレス初観戦の日を迎えた。
客層が違う、と聞いてはいたけれど、層というより人の熱気が違った。単に人が多いということではなく、観方を熟知している人が多い、という印象だ。年齢一桁と思しきちびっ子の姿もたくさんあって、ものすごく心が和んだことも忘れがたい。
試合が始まったら、やはり音に驚かされた。
女性より体格が大きい分、リングに打ち付けられる音も張り手の音もとにかくデカい!
前半はタッグマッチで、闘うレスラーたち自身も楽しそうに見える瞬間が多々あって、音にちょっとびびっていた心がほぐれた。
シングルマッチに入ると、より一層選手の個性が際立った。
椅子攻撃、まさかの奇襲、綺麗なお姉さんを連れての登場……。
面白いなぁ。
シンプルにそう思った。
きっと私は、闘いに魅せられていたのだろう。
闘う人が目の前にいる衝撃の先に、そんな魔力の気配を感じた。
プロレスは情報量が多い。
ゆえにプロレスを語る人も多い。
観る側の自分が、普段意識していない体や命が在ることを、プロレスを通して目の当たりにする。その衝撃を受け止めるために、昇華するために、語らざるを得ないのかもしれない。
プロレスに興味を持って日が浅い私でさえ、プロレスについて何か語らずにいられないのはなぜなのか。
次のプロレス観戦で、その答えかヒントくらいはつかめるだろうか。