タッグで闘う人を見た日(2022年12月4日、スターダムを観戦して思ったこと)
タッグという形式
この日はスターダムのタッグリーグ戦、第12回ゴッデスオブスターダムの最終戦。
大好きな林下詩美選手の活躍はもちろんのこと、「最低でも優勝」と言い切る高橋奈七永選手&優宇選手の7Uppが有言実行となるかを見届けたくて会場へ足を運んだ。
タッグの試合を見たことはあるものの、全ての試合がタッグ戦というのは初めてで、気がつけばやたらと歯を食いしばっている自分がいた。
たぶん、声出しできない応援の気持ちがそうさせていたのだろう。
リング上は1対1で、というルールはあるにせよ、レフェリーの目をかいくぐって2人で飛びかかったり、2対2で技を掛けたり、どの試合も目まぐるしくて迫力満点。
シングル以上に頭を使う試合形式なのでは? と思う。
優勝の行方
先に決勝進出を決めたのは7Upp。
その後、林下詩美選手&上谷沙弥選手のAphroditEがmeltearを降して決勝進出者に。
優勝決定戦は、AphroditEの2人が連戦という状態で試合開始。
1試合分のダメージが残っているのに、何度でも立ち上がる上谷選手はまさしく不死鳥。
高橋選手との張り手、ラリアットの応酬から、段々と闘志が爆ぜていく詩美選手の神々しいこと……!!
優宇選手のタフさ、パッション全開の高橋選手との絶妙で巧妙なコンビネーションに軍配が上がり、試合終了。
「何度でも人生は新しい地図を描いていけるんだ」という高橋選手の言葉がとても心に残った。
後日、バックステージコメントを確認したら、優勝おめでとう! で赤青のテープがリング上に舞った時、高橋選手は賞品の指輪を失くしてしまったとのこと。
「なんでいつもそこまで面白いの?!」という優宇選手の愛情あふれるツッコミもとても素敵で、両選手の活躍がまた楽しみになった。
思い浮かぶ言葉
私の好きな時代劇界隈でよくある表現に、「背中を預けて戦える」という言葉がある。
いわゆる剣戟、チャンバラで、一人ではどうしても目が届かない背後に、信じられる仲間が立ち、背中合わせで戦うことを理想とする表現だ。
信じられる人でなければ背中から斬られることもあるわけで、だからこそ「背中を預ける」ことが信頼の証となる。
タッグパートナーは、まさに互いに「背中を預けて戦える」2人なのだろう。
その関係性を、羨ましく思う。
そんなことを思った。
さて、次はどんな試合を見られるかな。