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【読書】#315な本 の紹介
日本出版販売株式会社様とSideMが2024年9月30日までコラボしてくれているということで、個人的なおすすめの本をいくつか書き散らしてみようと思います。
他のプロデューサーさんも #315な本 のタグを付けて紹介されていたりするので、公式Xも合わせて確認してみるといいかも。
各本の紹介には気になったものが購入できるようにリンクを貼り付けてあります。わたしがホラー好きなのもあってホラー要素多めでお送りします。
『図書館司書と不死の猫』 リントラス
しゃべる猫と定年退職した図書館司書が主人公。本が好きでさらに猫が好きな人なら「!」となるはず。ダークファンタジーにミステリーが混ざったような感じの幻想的な物語で、まるで洋画を見ているような感覚でスラスラ読めます。小洒落た言い回しの翻訳が好きです。ホラー要素は強めなので苦手なひとはご注意。
『丘の屋敷』 シャーリ・ジャクソン
※シャーリィ・ジャクスンと表記してる場合もあります。
スティーブン・キングが絶賛して恐怖したと名高い名作の恐怖小説。映画『シャイニング』にも影響を与えたと言われています。怪奇現象が起こる屋敷を調査する名目で招待された女性が最後に迎える結末は……。心理描写とホラー要素が見事に交差して描かれたゴシック・ホラーです。じわじわと染みがひろがるかのような恐怖をお試しあれ。不朽の名作と言われるだけある、読み応え抜群の古典ホラーです。
『もうひとつの街』ミハル・アイヴァス
見知らぬ文字で書かれた本を発見した「私」が次第に不可思議で恐ろしい街のひみつに気がついてしまう話。作者の混沌とした世界観の書き方が上手で、現実世界と幻想世界の境目がわからなくなります。読んでるうちに混乱してくること間違いなし。地の文も難しいためゆっくりと時間をかけて〝解読〟することをおすすめします。かくいうわたしもしっかり解読できてるか怪しいので、先に述べたあらすじが本当に正しいのか……。
『今昔ばけもの奇譚 五代目晴明と五代目頼光、宇治にて怪事変事に挑むこと』 峰守ひろかず
ぜひとも【リメンバーショット】葛之葉雨彦のチェンジ後をみてから読んでみて欲しい。色白つり目で歳の頃は14歳くらいの陰陽師と、素直で優しいけど腕っ節はめっぽう強いお武家様のバディがとにかく最高。歴史は語り継がれているけども、誰も本当のことなんてわかりゃしない。だからこそ(本当にあったのかも)と想像出来て面白いのかもしれません。登場人物がみんな魅力的ではやく続きが読みたくなります。全2巻です。
『影踏亭の怪談』大島清昭
実話怪談作家である呻木叫子の弟が、姉が巻き込まれた怪異を解き明かす……と思いきや……。最初から最後まで展開が読めない、ある意味で壮大な話の構成がクセになります。怪談も怖い、人も怖い。ミステリーとホラーの融合が、いままで紹介した本とは違った形で怖がらせてくれます。最近流行りのモキュメンタリーに似ていますね。
ミステリー好きな方にもおすすめです。
余談ですが、こちらが面白いと思った方は『火のないところに煙は』芹沢 央、『逢魔宿り』三津田信三 も面白いと思います。
『くさい食べもの大全』小泉武夫
ホラーとは違うけどこちらは今一番オススメの本です。タイトルの通り、古今東西、世界中の〝くさい〟食べものを食べ尽くしてきた筆者のまさに飯テロ本。いかに臭いか、どうして臭いのかを客観的にしっかり解説しつつ、実際に食べてきたというのだから驚きです。軽快で巧みな表現が、くさいだろうに食べてみたくなっちゃう魅力を引き出しています。
最後に!
いかがでしょう。読みたくなる本があれば嬉しいのですが……!かなりの偏食家で読んでいる本は怪談ばかり。その中でもただ怖いだけではない、ひとくせもふたくせもある怖い本を選んでみました。秋の夜長に怪談小説。おすすめです。
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Legenders担当プロデューサーなのでね、担当ユニットのしおりをラミネートして使っているわけです。2万円分買って1枚もLegendersが無かったから交換していただきました!わはは!
日販さん、今回もありがとうございます!