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NかMか~ヒントは大岡さばき?!~

 今回、読んだのはアガサ・クリスティーの「NかMか」。ポアロでもミス・マープルでもない、トミー&タペンスのシリーズ3作目です。トミー&タペンスは、主人公たちが年を重ねていくので、ぜひ、1作目から順番に読んでほしいです。本作でも1作目の「秘密機関」に関するエピソードが出てくるので、その方がより楽しめると思います。
 トミーとタペンスは、相変わらず色々なことに巻き込まれながら、誰がスパイかを探っていくのですが、トミーは危険な目に会いすぎじゃないですか?「秘密機関」のときもそうですけど、もうダメ!なときに精一杯ホラ芝居をする度胸にいつも驚きます。私ならあっさりやられちゃいそうです‥。
 最初はだれもが普通の人そう、でもよく観察するとみんな怪しい、その中でも一番怪しい人がスパイなんて、そんな訳ないはず‥と思いながら、読みました。タペンスが「聖書、ソロモンで何か引っかかるんだけど」と思うのが伏線なんですけど、イギリス人にはピンとくるもんなんでしょうか?私は真相を読んで、これって大岡裁きじゃん!と思いました。「時代劇といえば‥。」「水戸黄門!」「いや、そうじゃなくて、お白州‥?」って書いてあれば、私も、もっと早く真相にたどり着けたと思うんですけど。残念!

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