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推理小説~唄(うた)のとおりに…
物騒すぎて題名に書くのを躊躇してしまいましたが、私は唄のとおりに人が殺されていく話が好きです(笑)なんだか文字にするとやばい人みたいですが、そんなことありませんので、しばしお付き合いを。
〇「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー
唄のとおりに殺されていく話として、一番有名なのは、この作品でしょうか。孤島で「十人のインディアン」の歌詞どおりに一人ずつ殺されていき、疑心暗鬼になる登場人物たち。最後の一人が犯人のはずなのに、結局、誰もいなくなってしまう‥。机の上にある人形も怖い。高校生のときに初めて読んで衝撃を受けました!この作品が、私が「唄のとおりに…」本に目覚めた原点ですね。
〇「ポケットにライ麦を」アガサ・クリスティー
ミス・マープルものの1つ。マザーグースってよく分からない。クロツグミのパイ?よく分からないけど、気味が悪い‥。ミス・マープルはポアロほどの派手さはないですが、大人になって読むと、より面白い気がします。
〇「悪魔の手毬唄」横溝正史
双子のおばあさんが歌う手毬唄のとおりに…という話。初めて読んだとき、日本にも唄のとおりに殺される話があったんだと思ってうれしく(?)なりました。金田一耕助シリーズの1つです。
〇「獄門島」横溝正史
これも金田一耕助シリーズ。実は大好き。でも、今の時代には、表現的に難しいんだろうな。座敷牢は出てくるし、何より重要なセリフ「きちがいじゃが仕方ない」って。ちなみにこれ、金田一も変だと思いながら流すんですけど、真相が分かって「え、そっち?」という驚きのセリフです。金田一シリーズは淫靡な雰囲気が魅力の一つだと思いますが、文庫本の表紙が独特で、人前で読むのが憚られます。学生時代、とっさに裏返したものの、裏にもコウモリの絵が‥。