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つば九郎ありがとう。そして、サヨナラ。


信じられない。つば九郎が亡くなった。

いつかお別れが、こんな日が来るだろうとは思ってはいたけれど、それがこんなに急で、おとなのじじょう〜でもなく、しかもキャンプ中の出来事だとは、思ってもみなかった。

今はドラゴンズファンになってしまったけれど、私は元はと言ったらスワローズファン。

人生はスワローズとともにあった。

10年前の今頃はリュックにつば九郎をつけて神宮に通っていた。地方民なので月一とか、頻度はだいぶ少なかったけど。

2015年のリーグ優勝の時は、あまりの嬉しさに職場の人にヤクルト400を配ってしまった。

2017年の96敗の時は、真中監督のことも、選手たちのことも、嫌いになるレベルで散々だったのに、つば九郎がいてくれたからこそ反転せずに応燕できたのだ。

だけど。

2018年、監督が淳司さんに代わってCSにも行けたし、何も問題はなかった。シーズン中は。

あれはファン感謝デーだったかな。うろ覚えなのでもしかしたら他のイベントかもしれない。
自分がその場にいたわけではなく、旧Twitterの誰かの写真を見て、サッと血の気が引いていくのを感じた。

「ここはいなむらあみちゃんのじこげんば」

確かにフリップにはそう書いてあった。

そのあと、始球式をするアイドルたちはつば九郎が守るみたいな文脈でトークが続いていたけれど、寒気がした。これを笑って見過ごす選手にも、観客にも。

亜美ちゃんが受けたのはレイプまがいの性暴力であり、事件なのです。いくら加害者が中学生でも。笑って過ごすようなことではない。

(大事にならなかったのは、亜美ちゃんの大人な優しさ以外何もなかった。私自身、今蒸し返すことではないと思うし、亜美ちゃん自身もつば九郎に訃報ツイートしてます。でも、この問題は大いに議論するべきだったのに、日本のフェミニストたちはレベルが低すぎて、生身の女性が暴力に晒されることより、今も赤いきつねがどうのと、たかがアニメのことで文句を言って騒いでいる)

結局、いくらかわいいぬいぐるみでも中身はただのオッサン…ということを強く意識してしまった。

フリップ芸、畜ペン発言も笑えなくなっちゃった。こんな感じで冷めていくんだなって。

あれから、ファン感で他球団がやっていて、絶対にやらないで欲しかった女装大会をスワローズもやり出した。しかも新人選手にさせるという、一番最悪な形で。

もう、それからプロ野球は3年くらい観なかった。ヤクルトファンの人とも疎遠になった。

今ドラゴンズファンに転向したきっかけは書かないけど、コロナがあって、ドラゴンズとドアラさんのおかげでまたプロ野球を楽しく見れるようになった。

ヤクルトが優勝した21年に転向したので、やっぱり私って生粋のアホだなぁ、とも思うけど、何も後悔はしていない。ほんとうに、なにもこうかいはしていない…していない……

つば九郎のことも…前ほど大好きってわけでもないけども、徐々にあのことの記憶も薄れていって、また性懲りも無くタオルなどを買ったりもした。ananも買った。落合さんにスウェット献上とかしたり、わるいやつではないのだ。

むしろ、いいやつすぎるけど。

意識が、あの時ちょっと低かっただけなのだ。

わたしも意地悪に受け取ってしまっていた。

そんなふうに考えたらいつのまにか許せていたのだ。また、浦添にも行きたいし、北谷にも行きたい。

そして、つば九郎体調不良のお知らせ。

去年ドアラもお休みしてたしな。
大事にして、お元気で…。

シーズン中にはひょっこり出てくるだろうと、そう思っていた矢先のことだった。

他界隈の人にはわからないだろうな。

元からあるキャラをスーツアクターの人が演技するわけじゃなく、中の人ありきでキャラが立っているのがプロ野球マスコットの世界なんだって。

でも、それが諸刃の剣だということもわかってしまった。

3時間も着っぱなしなわけないでしょう。
試合中は選手が主役なんだから。

それでも、去年の夏は暑かった。
暑すぎた。

つば九郎さんへ、おそらでおげんきで。
ぜったいにこころのなかにきえることはないけど、つばめがとぶころ、どこかにあなたがいないか、おもいだします。

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