離れなきゃいけない大好きな友達へ
8月16日 懺悔
あなたに優しい嘘をつき通せなかった私はただの薄情な嘘つきになってしまったけど、あなたに寄り添いたいと思ったあの気持ちだけは嘘じゃなかったんです
もうあなたの心に触れることは許されないけどきっとずっと大好きだよ 今度のステージは一人で観に行くね、こっそりお花でも置いて帰るからね。
8月17日 ガラス花
「泣きたい時に泣かせてくれる曲教えてあげる」
私がもうダメかもしれないと絶望の縁に突き落とされた時にあなたが教えてくれた歌、優しくて悲しくて凛とした歌
その歌を聴いてやっと涙を流せた過去の私がいる。今度はあなたを失った悲しみを癒したくて、この歌を聴いた。悲しみは三倍になった。
8月18日 私の手
相変わらず不格好だなと思いつつ、自分の手を見る。短い指に、四角い爪。昔からずっと嫌いだったこの手を、あなたは柔らかくて好きだと言ってくれた。私のとはまったく対照的な、綺麗で繊細な手を持つあなたが。その触り心地を確かめるようによく触ってくれた。恋人でもないのに。でも、そんな私の手を慈しんでくれる人はもう居ない。
将来どんな仕事に就こうと、この手の柔らかさだけは守っていきたいと思う。
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