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『I Wish』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

ようやく『True』も残り二曲。
今回は『I Wish』です。
この曲にも初めて聴いた時には驚かされましたねー。。
ここまでわかりやすくポップなクリスマスソングをやるのかと。
このtetsuya曲のキャッチーさは前作『heavenly』の『C'est La Vie』でも感じられましたが、『I Wish』はクリスマスというテーマが全面に押し出ていて、よりわかりやすい仕上がりになっていますよね。
この変化がL'Arc〜en〜Cielの更なる大衆化、マス化を象徴しているよなぁと思ってしまうところです。
ちょっと否定的な書き方になってしまいましたが、こういった経緯を経て今の超巨大バンドL'Arc〜en〜Cielが形作られているので、全くもって悪いことではないんですよね。

この時代のクリスマスソングって、何となくハッピーエンドではないタイプのものが多かったような印象があるんですが、この『I Wish』にはクリスマスの持つ多幸感みたいなものが詰め込まれています。
歌詞だけ見ると前向きなだけではないものも込められているんですけどね。
それでも曲自体の持つ雰囲気としては、クリスマスの持つ明るい側面に光が当てられていると思います。
クリスマスが近づくと街にはクリスマスソングが溢れてきますが、そのクリスマスソングってテーマが失恋だったりして、楽しいクリスマスなんだかわからなくなってくるなぁと思ってしまうことありませんか?w
そういうモヤモヤ感は生じさせない仕上がりになっている『I Wish』は、楽しいクリスマスを控えている方も安心して聴いて浸ることのできる楽曲になっていると思います。

この曲のhydeのボーカルは、音源バージョンも良いのですが、後年のラルクリでのバージョンを聴くとより抑揚のついた味わい深い歌い方になっているので、そちらも是非味わっていただきたいところです。
ギターとベースの演奏は比較的主張が少なくて、そこも『C'est La Vie』との大きな違いを感じるところですね。
楽器隊の演奏で最も耳を惹かれるのはsakuraのドラムで、金物を効果的に使うこの演奏がクリスマスの盛り上がりを感じさせてくれるような仕上がりになっていてとても好きです。

少し話に出しましたが、2018年にはL'Archristmasというクリスマスコンセプトライブが開催されました。
冬をテーマにした楽曲の多いラルクならではのライブになったこのイベントですが、その最初の布石になっているのは『I Wish』なのではないでしょうか。
楽しいクリスマスを歌うこの趣向は後に新たなクリスマスソングの誕生にも繋がっていきます。
その楽曲について語るのは相当先になりそうですが…

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