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『Vida』東京エスムジカ(思い入れのある曲シリーズ)

今回は東京エスムジカについて。
東京エスムジカは皆さんご存知でしょうか?

東京エスムジカは女性ボーカルの瑛愛さん、平得美帆さんと、作詞作曲を手がける早川大地さんからなる音楽ユニットで、民族音楽のテイストをJ-POP的な聴きやすい音楽に落とし込んだような稀有な音楽性を持っていました。

筆者が東京エスムジカを知ったのはTVで『日立世界ふしぎ発見』を見ていた時で、この番組のエンディングテーマとして『月凪』という楽曲が使われていました。

『月凪』は東京エスムジカのデビュー曲なのですが、当初から特有の異国情緒感は際立っていて、その音楽が『日立世界ふしぎ発見』の内容との親和性が高く、物凄くピッタリな楽曲をタイアップで持ってきたなと感じたのを覚えています。

そこから少し活動を追うようになり、2ndシングルの『月夜のユカラ』を経て(この楽曲も本当に素晴らしい!)リリースされた1stアルバムの『World Scratch』で更にその音楽性にのめり込んでしまいました。

『World Scratch』はシングルの楽曲とはまた一味違ったエスニックさが全編を通して感じられる名盤なので、是非一聴していただきたいものです。

その中でも特に印象に残っているのが6曲目の収録されている『Vida』です。
この楽曲は民族音楽の深遠な世界というよりは南国の砂浜がすぐに脳裏によぎるようなアレンジになっていて、特にスチールパンの音がその空気感を如実に出していると思います。

またこの頃筆者はベースをやっていたのでベースにも耳が引っ張られてしまうのですが、ベーシスト石村順さんが奏でるこの楽曲のベースラインは縦横無尽そのもの。

軽快な楽曲に更に勢いをもたらすゴムマリのようなフレーズになっていて、コピーするのが非常に面白いフレーズになっています。
特に2Aメロのフレーズがおすすめです。

基本的には青空と砂浜が脳裏に浮かぶようなテイストの楽曲なのですが、サビの後半では少し哀愁を感じさせるようなコードワーク、ボーカルの味付けが光り、楽曲に明るいだけではない深さも付与されています。

一味違ったポップスが聴きたい方は是非聴いてみてください。










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