生成AIを使いこなす！新時代の“部下”との向き合い方
AIマネジメントのススメ
はじめまして。私は普段、スタートアップで企画職としてウェブマーケティングやプロジェクトマネジメントをメインに仕事をしています。そんな私が最近、業務で力を入れているのが「生成AI」の活用。実はこの原稿も、ChatGPT o1proを活用して作成しています。ある意味、“AIマネジメント”の成果物と言えるかもしれません。
※o1proは月額200ドルと高額のため、今回は月額20ドルで使用できるo1を紹介します。
毎日1〜2時間はAIと“対話”しながら、様々なタスクをこなしていますが、このやり取りは人間の部下をマネジメントするのと驚くほど似ている部分があります。本記事では、私が手応えを感じている「AIを使いこなし、成果を出す」ためのヒントをご紹介できればと思います。AI活用に興味のあるビジネスパーソンの皆さまに役立てば幸いです。
なぜ「AIマネジメント」と捉えるのか？
AIをビジネスに取り入れる際、「導入費用がかかるなら、ちゃんと成果を出さなきゃ使えないよね」と言われることがあります。これは人材を雇う場合にも通じる話で、人を雇っても成果が出なければ“無駄コスト”になるのと同じように、AIも成果に結び付かないと費用対効果を得られないですよね。
しかし、しっかりハンドリングしていけばAIは想像以上に優秀な“チームメンバー”になります。私は単なるツールとしてではなく、「部下」のようにAIをマネジメントしようと心がけることで、生産性を大幅に高められると実感しています。
AIと人間の部下、それぞれの強みと違い
AIの強み
24時間稼働＆高速処理
夜間や休日でもフル回転。人間が何時間もかかる調べものでも、あっという間に分析してくれます。疲れず、ブレのないアウトプット
体調や感情に左右されないのは、大きな安心材料。安定した精度が期待できます。
人間の強み
クリエイティブな発想力や感情のある提案
「直感」や「感情的な価値判断」を伴うアイデアは、人間にしか出せない強みがあります。チームワークやコミュニケーション能力
信頼関係を築く・相手の気持ちを汲み取るなど、人間同士ならではの柔軟なコミュニケーションが可能です。
どちらが優秀、というよりは、それぞれの強みを活かし合うことが重要です。
AIマネジメントの4つのコツ
1. 自分で全部やろうとしない
生成AIは想像以上に優秀で、人間よりも早く正確にアウトプットを出します。
過信は禁物
「AIにできるわけがない」と思い込むと、宝の山を見落とすリスクがあります。まずは思い切って試してみるのが大切。任せる範囲を徐々に広げる
小さなサポートから始め、慣れてきたら大きなタスクも試してみましょう。
2. 辛抱強くフィードバックする
AIは最初から完璧な答えを出してくれるわけではありません。
繰り返し質問し、80点を目指す
指示や質問の仕方を工夫し、何度かやり取りを重ねて初めて、より理想に近い答えにたどり着きます。最終的な100点は人間が決める
AIが出したアウトプットを、文脈や好みに合わせて“仕上げる”のは人間の役目です。
3. 最初に自分で粗く考える
「何が欲しいのか」を自分で理解していないと、AIの結果を評価できません。
ゴールイメージを先に明確に
たとえば報告書なら構成イメージ、ターゲット、書式などをあらかじめイメージしておくとスムーズです。下準備が鍵
AIの得意分野は情報整理や分析ですが、何をどう整理すべきかは人間が方針を示す必要があります。
まとめ：AIを活かすも殺すも“マネジメント次第”
生成AIは、正しく活用すればビジネスの大きな味方になります。しかし「使う目的があいまい」「フィードバックしない」「指示が雑」などでは、せっかくの可能性も半減してしまいます。
AIに丸投げする勇気を持ちつつ、必要なフィードバックは丁寧に
何を得たいかをあらかじめ明確にし、指示や質問を練り込む
AIの強みと、人間の強みを適切に組み合わせる
これらを意識することで、あなたの仕事は飛躍的にスピードアップするでしょう。ぜひ「部下の一人を育てる」気持ちで生成AIと向き合ってみてください。少なくとも、私はこの方法を実践してみて、実感としての大きな成果を得ています。