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本日は「倉本莉亜さん」を紹介する

何年か前までは年齢の概念にとらわれていた。それが作品を生み出す相手ならなおさらだ。


「この人は自分より10歳年上だから今はその人までとの実力差があるけれど10年後には同じ土俵に立ってやるぜ」なんて意気込んだりもしたし、逆に年下なら根拠のない優越感を保っていたりした。
それはきっと自分に実力が無いから頼る何かが欲しかっただけなのだ。そこに手っ取り早いのが年齢だった。


しかし、そんな考えに飽きたのか、自分の年齢が上がったのか、理由は定かではないが、最近はそんなこと関係なしに良いものは良いと素直な気持ちで他人の作品に向き合えるようになった。やっとの事で少し大人に近づけたのかもしれない。


そしておもしろい人の作品は他の人にも知っていただきたい。だっておもしろいし、興味深いのだから。
めちゃくちゃうまいオムライスの店を知っているから是非食べて欲しい。そんな気持ちに似ている。


こんな駄文で離脱する人がいないうちに早く紹介しようと思う。



今日紹介したい人はこの人。

倉本莉亜さん。小学4年生だそうだ。
今は言わずと知れたネット社会なので小学生がnoteで作品を発信していることには驚きはないのだが注目すべきはその文章力とデザイン力だ。


小説とエッセイを執筆されているのだが、何度も「本当に小4か?」と疑った。それぐらい僕は彼女の文章に魅了されている。
だからと言って、実は小4じゃなくて28歳のwebライターでした。ってなったところで僕は彼女の作品を読み続けると思う。年齢とかどうとか関係なしにそれぐらいおもしろい。


年齢を重ねれば、その分生きた時間が長いから知識や経験が増える。当たり前だ。だからと言って難しい言葉を使えば良い文章、読み手に伝わりやすい文章が書けるとは限らない。


句読点の打ち方や、行間の取り方(特にwebの場合は重要)、漢字かなの使い方、その微妙なニュアンスで文章の体温が決まる。


そして倉本さんはその感覚が絶妙にうまい。



読みやすいのだ。
読み手のリズムが崩れることなく読み進めることができる。
スクロールを一定のリズムで進めれる文章というのはwebで執筆するにあたって強い武器になる。



次に何よりも憎いのがエッセイと小説の世界観がリンクしているところにある。

小説のキャラクターのモデルは、我が家にきた変なお客さんやお母さんであることが多いそうだ。だから自然と世界観がリンクしたのかもしれないがnoteというプラットフォームの特性を活かした発信方法がうまい。



そして極め付けはこれ。

小学生であることを利用しているということ。

普通ならば「小学生なら凄い」と言われたら喜ぶか、子ども扱いされたことに腹を立てるかのどちらかだ。しかし、倉本さんは事実としてそれを受け取り、子どもであることを利用すると言ってのけている。


こんなこと言われたらもうこれはファンになるしかない。


なのでこれを読んでいるあなたにも是非知ってほしいと思い、紹介させていただいた。




またこれから気になった人がいたらジャンル問わず紹介しようかなと思う。



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