「大人って何だろう?」となったので誰か教えてください… 15 佐原誠 / 声優 2022年1月23日 16:57 【声優 佐原誠って?】●アルビン!&しまっピーズ「サイモン」役●カードファイト!! ヴァンガードoverDress「コイデ」役●ぷよぷよテトリス2「スクエアス」役●アサシンクリードヴァルハラ「オズワルド」役●CallofDuty:ModernWarfare:Warzone「アズール」役●ロシャオヘイ戦記「冠萱」役●真心が届く「チェユンヒョク」役等のボイスを担当しております。宜しくお願いいたします!*この動画のトークを「だいたいの形」で書き起こしました。*動画を観る時間取れないよー!という超絶お忙しい方向け。*あるいはテロップがわりとしてどうぞ。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~どうも、佐原です。【声優 佐原誠のサハラジ!!】にお越しくださいましてありがとうございます!ではさっそくサハラジオ、始めて行きますよ、というわけで今回のテーマはこちら「大人になるってなんだろう?」急に「なんだろう?」とか聞かれても困りますよね。シンプルに「知らんがな」っていう(以前「新成人おめでとうー-!!」的なテーマでお話させていただきました。その時ふと、「そもそも大人ってなに?」的な事を考えたんです。つまり(その時)「大人というものの定義をわかっていない自分に気が付いた」そういう事でございます。大人になる事を「成人する」と言いますが、この「成人」という言葉をネットで調べてみると…「法的には、単独で法律行為が行えるようになる年齢のこと。一般社会においては、身体的、精神的に十分に成熟している年齢を指すことが多い。」とのこと。まず「法律行為」って何???佐原さん学(がく)がないものですからこれについても調べました。すると「法的権限の行使として、法律効果を生ぜしむる目的でなされる、個人の意思表示である」のだそう。うん、さっぱりわからん。佐原さん、学だけじゃなくて読解力も無いようです。そもそも「生ぜしむる」って何???まったくわからんので、今のは忘れましょう。んで、佐原さんがわかる程度の内容で話を進めると…大人になってできる事で、身近なものといえば「選挙とか結婚」でしょうか…?でも、佐原さんが成人した当時は選挙権は二十歳でしたけど、今は18歳ですもんね。結婚も、18歳になれば親の許可なく、本人たちの合意のみでできるはずなので、これも成人、つまり二十歳とは関係ない。選挙も結婚も、自分の暮らしに直結する非常に重要なイベントだと思うのですが、それを自分の裁量で行えるって事はつまり「18歳の時点で大人として認められているって事じゃないのかい???」なんて佐原さん思ってしまう。正直二十歳で解禁されて、我々の生活に直接関わってくるものって、お酒とたばこくらいじゃないの??と思ってしまう。でもこれって、二十歳解禁の理由としては、一応「成長期の身体に特に有害なので禁止してますよ」っていう建付けで二十歳解禁になってるんですよね。体の発育に関する事も非常に重要ですが、政治と結婚に関する判断も同じくらい非常に重要な気もするんですけどね(でもそれは18歳からOKで、嗜好品であるたばことお酒は二十歳までダメ、と…。犯罪に関しても、18歳以上であれば死刑や無期刑は適応されるみたいです。うーん。正直、現行のルールでは、シンプルに「身体の発育の話だけで、成人か否か決まってる」ような気がするなぁ……みたいな佐原さんの認識、絶対間違ってる自信がある。でも他に特に思いつかない(また「一般社会においては、身体的、精神的に十分成熟している年齢を指す」とありますが、それについてもどうなんだろう。その昔、佐原さんがまだ声優の勉強をしている学生だった頃、先生方からよく言われていたのは「男性は、体の成長に時間がかかるので、30歳くらいまで内臓などが完成しないから、声も変化し続けるよ」という事。その話を鵜呑みにするならば、少なくとも男性は、20歳だとまだ身体的に成熟しとらんって事になるやんけと。精神的な話にしても、正直佐原さん、18歳頃から気持ちの面で変化というか成長がみられないんですよね。つまりあれからずっと、高校を卒業したあたりくらいの心持で今もいるんです。ほんまに、佐原さんあの頃から精神的に大人になってない感じする。知識と経験は確かに増えたでしょう。でも、それ等を得る事を「大人になる」とは言わない気がするんです。感覚的な話で恐縮ですが(まぁこれは、実は佐原さんだけが例外で、他の皆様はちゃんとある時を境に「あ、わし今大人になったわ」と強烈に実感するタイミングがあるのかもしれませんけどもね(ドラクエで、ダーマ神殿で転職した時のような明確な差がね。ちなみに佐原さん、ドラクエは特に3と6と11が好きです。話が逸れました。…何の話でしたっけ…………大人になったわ自分、と実感するタイミングが佐原さん以外の人にはあるのかもしれないねって話でしたね。他にもね、就職して社会人をはじめた時とか、そういうタイミングで「大人」を実感したりもあるかもしれない。しかし佐原さんは、ぬるっと声優業をはじめてしまいましたから、そういうのもない。とにもかくにも、残念ながら僕はそんなものないんです。気持ちはずっと18歳のまま。しかしながら、「それだとなんだかアレな感じ。僕もみんなのように大人になりたいぞい。」そんなモチベーションが僕の中にあったりもする。ですから日頃、色々な本を読んだり、色々な事に考察を重ねたり、子供の頃自分が想像した「大人はこんなことしてるはず」的な事をして大人になろうとしていたりします。自分の中にある、「大人(成人)になれていないという実感」を「想像上の大人の真似事をする事で払拭したい」な、と日々奮闘しているのです。奮闘はしているものの、ひとつ困った事があります。それは、「大人(成人)というものの具体的な全体像をイメージができていない」事です。つまり現状の佐原さんは「目指すべき大人像」を持たないまま奮闘している、という事です。先ほど述べた「大人はこんなことしてるはず」は、部分的な大人のイメージにすぎません。どんなイメージかって。「なんかネクタイ締めてそう」とか「靴は基本革靴」とか、髪型はきれいに整えたオールバックで丸眼鏡をかけている。そして闘う時に使う武器は「トランプ」。ってそれってまんま、格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」に出てくる「オズワルド」やないかい!!考えてて途中で気が付きました。今の例えがわからなかった方は、是非「KOF オズワルド」と検索してみてください。「あぁ佐原さんの大人のイメージってこういう感じなんだ」というのが視覚的に理解できるかと思います。ちなみにオズワルドといえば、ゲーム「アサシンクリードヴァルハラ」のメインストーリーに「オズワルド」という青年がでてくるのですが、その役の日本語ボイスをわたくしが担当させていただいております…。よろしくお願いいたします…。で…なんでしたっけ…?そう、「佐原さんは大人という物の全体像をイメージできていない」ってお話でしたね。そして唯一持ってるそれっぽいイメージは「架空の人物であった」、と。つまり、本来お手本にするべき「リアルな大人像」は、佐原さんの中に存在しないという事です。全体像がないままに、イメージの中の「大人っぽいこと」をしている、過去と現在の佐原さん。まぁさきほどいった「オズワルド」は、大人のイメージの代表例があれなだけで、服装とかオズワルドのマネをしているわけではないんですけどもね。さっきのたとえ話はなんだったんだよっていう(まぁとにかくですね、それっていわば、「目的地がどっちの方角なのかわからないまま全力疾走してる」みたいな状態。それって実は無駄な努力なんじゃない??そんな風にも思うのです。……そう、誤解を恐れずに言わせていただきますと。ぶっちゃけわたくし、「こんな大人になりたいっていう具体的な指標にしている実在の人物」は、「おりません」。いやね、周りの人がダメだって言っているんじゃないんです。素晴らしい方たくさんいます。こと声優業界なんて才能が集まってくる世界でございますから、それはもう素晴らしい方がわんさといる。大先輩は言わずもがな、若手声優さんだってほんと皆様素晴らしい。あ、ちなみに「言わずもがな」のイントネーションは「い ↑わずも ↓がな」です。最近巷でよく聞く「十把一絡げ」も「じ ↓っぱ ひ↑と ↓からげ」です。どうでもいいですね、すみません(でですね…行く先々で出会う若手さんは、皆お声も素晴らしい上に、お芝居も素晴らしい、おまけに見た目もオシャレで清潔感があって素晴らしい。その上でコミュニケーション力があり、読解力があり理解力があり、実現力がある。それ等がないと、クライアントさんやディレクターさんと意思疎通をはかりながら作品作りできませんからね。それらをなんなくこなすスペックを、若手の皆さん持ち合わせている。すごすぎ。きちんと調べたわけではない話で恐縮ですが、毎年数万人が目指すと言われている声優業界。その上で実際に事務所に所属できる人はごくわずかですし、現場に出るなんてその中でさらにごく少数。その狭き門を何度も突破して現場に立っている方々ですから、そりゃスペック高いわなとは思うのですが、それにしたって素晴らしい。…あの…今。遠回しに自分をほめた感じになりましたけど、佐原さんの場合は「運」です。運で声優になりました。才能にあふれ、実力で声優になった他の方々とはルートが違いますので、悪しからず…。僕にはそんな能力ないです(でですね、そんなわけで、まわりには素晴らしい方々が大勢いるんですね。それはそう。「だったらその中の誰かを具体的な目標にすればいいじゃないですか」そう思われ方。それもそう。でもそうしないのは、僕の根本的なものの捉え方が関係しております。僕は根底に「完璧な人間は存在しない」という考え方を持っているんですね。さらに「物語と違って、実在する人物の言動に一貫性はない」という考えも持っております。その上で、僕は人間を「弱い生き物」だと考えているんです。いわゆる「性悪説」というやつです。ここら辺の話をがっつりすると長くなるので割愛しますが、そんなわけで、何が言いたいかと言うと…どんなにすごい人も「必ずダメな一面がある」、そう考えているんだってことです。「何そのうがった見方、佐原さん性格がアレー。」そう思われた方、まってまって僕の話を聞いておくれよ。そういう言い方をすると、悲観的だったり、ひねくれた考え方のように感じるかもしれませんが、これに関しては、まったく悪くとらえていなくて、シンプルに「そういうもんだよねー!」と思っているんです(ただただ純粋に、どんなに偉い人も、どんな偉業を成し遂げた人も、必ず、他人から知られたら「えっなにそれ…」ってドン引きされる一面を持っている。「いつ見たって完璧で、正解だけ出し続ける人なんて、この世の中に存在しない。」そう考えているんですっていう話です。悪意ゼロ(「政策」というものがあります。政府や政党などが施政上の方針や方策を指すこと、なんですけど。これって、国の中でもトップクラスに優秀な人達が集まって、時間かけて会議して決めてますよね。この政策という物は基本的に「ひとつの政策で、主に3つの大きな成果を得られるような建付けになっている」と言われています。そうなるように優秀な人達が徹底的に議論し、出したものが「政策」であるわけです。しかしながら世界を見渡してみると、政策が失敗する事も多々あるじゃないですか。その国の超優秀な人達が集まって一生懸命考えだしたものですら、失敗する事があるんです。一個人でいったらごく自然に、間違った判断をしたり間違った行動をしたりするものだよね、なんて僕は思うんです。そこに先ほど述べた「性悪説」が加わるわけですから、どんな素晴らしい偉業を成し遂げた人も、その一面だけを見て「全面的に、120%あなたを全力で信頼しますー--」なんてテンションには、僕はなれないんですね。そもそも、「僕はその人のいったい何を知っているというんだ」と思ってしまう。1面だけをみて、その全体像を想像するというのは人間が持つとても重要な能力ではあるのですが、それゆえに、「1面しか見ていないのにすべてを見た気になる」という弊害も発生させているように思うのです。ですから「見た気になる」のではなくて、「実際に見る」までは結論は出せない。「その人がどういう人かは、その人のすべてをみてみないとわからない」とそういう事なわけです。だけども「その人のすべての面を見る」って、多分不可能ですよね。だって自分の事すら、全部わかってないんだもの(佐原さんずいぶん長い時間この身体で生活してますけど、いまだに「自分、こういう一面があったんだ…!!」って驚く事ありますもの。良い面も悪い面も含めて。まぁ佐原さんが特別頭が悪くて勘が鈍いいだけかもしれませんけどもね(でも少なくとも僕は、いまだに僕の事がわからない。ですから、人様の事なんてもっとわからない。なので、その人の1面をみても、「きっと僕の知らない1面を、この人はまだまだもっているんだろうなぁ」と自然と思えるわけで、そう思うと、「全面的に、120%あなたを全力で信頼しますー--」という感じにはならないんですね。その結果先ほどの「指標にしている実在の人物はおりません」につながるわけです。というわけで、佐原さんはそんな風に「人って必ずダメな部分あるもんだよねぇ」と思ってはいるのですが、同時にリスペクトもあるんです。こと声優業界で言えば、非常にたくさんの声優さんをリスペクトしております。僕は、その人のウィークポイントを知って理解する事と、尊敬の念を抱くという事は、同居できると考えているんですね。「ダメな部分があったら尊敬できない何てことはない」ということです。「素晴らしい部分は素直に素晴らしいと思い、ダメな部分は素直にダメだと思う。それでいいんじゃないかなー」なんて佐原さんは思うんです。まぁ……もちろんその「ダメ」も、程度によるとは思うんですけど…うふふ(でも佐原さん、大抵の「ダメ」はまったく気にしません。そういうもんだと思っているからです。そんなわけで佐原さん。「その人を120%、すべてにおいて全身全霊で尊敬しますー信頼しますー」という事はしないのですが、「この人のこの部分は素敵だよね、素晴らしいよね、参考になるよね」というものはいっぱい見つけるわけでして。そうなるとどうなるかというと、佐原さん、パクり魔になります。色々な人をみて、良い部分、参考になる部分を見つけたら、それを恥ずかしげもなくパクる、という事をします。「この人のこの部分いいなぁ。よしパクろう」「あの人のやってる取り組みいいなぁ。よしパクろう」そうやって色々な人から少しずついい部分をパクり散らかして、今の佐原さんが作られています。そう、声優界の「フランケンシュタイン」とは僕の事です。今度から僕の事「フランケンさん」って呼んでください。呼び捨てはできればご遠慮願いたい。親しき中にも礼儀あり、ですからね!!…この言葉の使い方あってます…?(しかもね、フランケンシュタインの画像を検索していただくとわかるんですけど、よくみたら顔も似てるんですよね…。僕は本当にフランケンシュタインかもしれない…あるいは子孫…なんかそんな気がしてきた(まぁとにかくですね。どんな素晴らしく見える人も、きっと別の面がある。ものすごく成熟した側面を持つ反面、未成熟な側面も持っている。なので、人ひとりを丸ごと「この人になりたい」と目標として掲げる事はない。だけど、良いなぁと思える部分は丸ごとパクる。だがそんな「つまみ食い」をしている結果、それらすべてが組み合わさった「全体像」がイメージできない。まぁそのイメージに一番近いのは、話の流れからすると「フランケンシュタイン」なんですけども(ただフランケンシュタインも、(KOFの)オズワルドと一緒で実在しませんからね。実在しないものになろうとは思いません。そんなわけで、リアルな全体像がイメージできないので、「自分が何を目指しているのか、この道の先に何が待っているのか、正直わからない」。それ等が転じて「大人ってなんだろう?よくわからん」となっている、そういうお話でございます。完全に話が飛躍したけど、まぁだいたいそんな感じ。こんなような話、学生の頃から度々友達にしたりしてるんですけど、毎度「ちょっとなにいってるかわかんない」という反応をされます。きっと僕は、どこかおかしいんだと思います(ただですね。先ほど「未熟な側面を持たない人を見たことがない」と言いましたが、これはひとつ大きなポイントなのではないかとも思うのです。ここから、「100%成熟、つまり完熟した人というのは実は存在しないのではないか。」という仮説がほんのり浮上してくるわけですが……そこから発展して「もしかして大人(成人)というのは、未熟な部分があったとしても、ひとつでも成熟した側面を持っていれば大人(成人)なのではないか」そんな風にも思えてくるのです。しかしながら「成熟した部分」ってなんだ?その基準は??と言われると、まったくわからない。建造物のように、一目で「完成してますねぇ!」とわかるようなものなら判断は楽なのですが、人間の内面というのは形では見えにくいものですから、判断が難しい。おまけにその理屈でいうと「天才子役」のように、子供ながらにして大人顔負けの成熟した技能を持ち合わせている人はどうなるんだって話にもなる。そんなわけで色々と考えた結果、佐原さんとしては「大人と言うのは、20歳以上の人の事である」というしょーもない結論にたどり着きました。一周回りましたね。完全に。とにもかくにも、今現在の佐原さんの「大人ってなんだろう?」という疑問の答えは「20歳以上の人の事じゃないすかぁ?」となりましたよ、というのが今回のお話の結論です。これを聴いて下さってるあなた。もし答えを知っていたらコメントとかお手紙に書いて教えてください…。僕にはわからない…何もわからない…。というわけで、たらたらと話した挙句しょーもない結論にたどり着いてしまいましたが、今回に関しては結論ではなくて「佐原さんのどっかおかしい思考回路」を楽しんで戴けたらなーと思います。大丈夫??楽しめたかしら??ただただ「何言ってんだこいつ」とドン引かれたかもしれませんが、仕方ないよね、佐原さんってこういうヤツだもの(そんなわけで、今回も最後まで聴いて下さってありがとうございました!いつも感謝感謝です。それでは、またね。【了】佐原誠のTwitterhttps://twitter.com/this_is_makotoS佐原誠のYouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCHa8f1Jojqwt_oPHP0V0Gvg 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