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「入院生活」4 世界は変わる

 私は信じている。
「世界は必ず変わる、良くも悪くも。
書くことは、新しい世界の設計図を書くことだ」
 具体的合理的で人を動かすものを書ければ、世界を変えることができる。

 私の信念のうち、世界が突然変わることは、また痛感させられた。

 今朝寒い。私のベッドは4人部屋の窓際のせいもある。昨日平野部で初雪だったが、看護師に聞くと、まだ積雪はないらしい。しかし退院日に数十センチの積雪だと車庫に入れるか心配だ。

 と紙パックのヨーグルトドリンクを飲みながら書いた。紙パックのドリンクは、同じ階の談話室に自動販売機がある。今日は談話室まで歩いてみた。
 コロナ感染予防のため別の階への移動は禁止されている。1階の売店での買い物は看護師に頼むと、見繕って品物を病室まで届けてくれる。

 ヨーグルトの味がする。味覚はしっかりある。食欲は弱いが美味しいと感じる。病院食を全部食べきることができる。

 嗅覚はあまりないが、鼻詰まりのせいかもしれない。視覚・聴覚に異常はないが、高熱が出た時右耳で耳鳴りがして、それはあるあるだから良いが、その耳鳴りがサウンドに聞こえた時は怖かった。
 意識障害が始まったか、と思った。
 精神病患者に事欠かない、わが家系、自分もそう遠い場所にはいない。

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