おばあちゃんへ2

おばあちゃん、
やっと私のやらなきゃいけないことが分かった気がします。


よく、孫にカルマが来るとか言うけど
おばあちゃんのカルマが私に来たんじゃないかな?

おばあちゃんが、娘に執着したけど娘に恵まれず
結局娘を育てられなかったこと。
そのせいか、娘を三人産んだ長男のお嫁さんを苛めたこと。
そのお嫁さんは、息子(私からすると親子ほど歳上のいとこ)が私を苛めても、
庇うこともなく、私に対してあまり優しくはしてくれませんでした。

お嫁さんからしたら、散々いじめられた姑の孫で
気を遣わなくても誰にも何も言われないから、
守ってくれる人がいなかったから、そういう態度になってしまったんでしょうね。


私は、そんなお嫁さんを責める気はありません。
逆に、せっかく来てくれたお嫁さんを苛めたおばあちゃんのほうが酷いと思います。

時代が違うとか、
おばあちゃんのお嫁さんに対する嫉妬がすごかったこともあると思います。
だけど、お嫁さんを苛めることはいけないことだよ。
そういうことをすると、子どもや孫に影響が起きるんだよ。
私もそういう事を分かったのは、最近なんだけど…


そして、おばあちゃんやお父さんの心の傷を癒すためには
私を癒さなければいけないよね。
私を癒してあげられたら、おばあちゃんやお父さんも癒してあげられる。
だから私は、自分を癒すことに全力を注ぎます。


ご先祖様に感謝し、今生きていられることに感謝し、
娘が元気でいてくれること、
私のお母さんができなかった、娘の成長を見守ることができる。
それだけで、とても幸せで感謝することです。

ただ、生きているだけでいい。
大切な人が生きているだけで、幸せなんです。


おばあちゃんにも、
女の子が欲しくて、生まれた末っ子が望まない男の子だとしても、
子どもが生きているだけで幸せだと、感じていてほしかったよ。
おばあちゃんも欲張りだったんだよね。

たとえ、女の子を望んで男の子だったとしても
元気で生きていてくれる。
それだけで最高に幸せなことなのに…


私は、お母さんが生きていてくれるだけで良かった。
それだけで私は幸せだったのに…
私からしたら、おばあちゃんは欲張りすぎだよ。
家を大きくできたのは、おばあちゃんが強くてしっかりしていたと尊敬するし認めるけど、
身近な幸せに、当たり前じゃない幸せに
目を向けてほしかったな。

おばあちゃんが女の子にこだわったことで
お父さんは女性に対する劣等感を持ってしまい、
女性を見下すお父さんを見て育った私は、
なんとなく男性を見下すようになってしまいました。

子どものことをバカにすると、子どもが成長してから
子どもにバカにされる親になります。

私も、成長してから
「なぜこの人は人のことばかり批判するんだろう?自分だってたいした人間じゃないのに。」
とお父さんのことを思っていました。
無意識のうちに、お父さんのことをバカにしていたことに気付きました。

だから、私は人のことを批判しないように、
人の悪口を言わないようにしています。
人の批判ばかりしているお父さんを見て、嫌悪感がすごかったから。

心の奥底では、そんなお父さんを見ていて
悲しいし切ないし
幸せそうじゃないお父さんを見たくなかったんだと思います。
人間だから、落ち込む時もあるけど
私は、他の人や私に対する批判ばかりではなく、楽しく生きているお父さんを見ていたかった。

だから、私の娘にまで負の連鎖が続かなように
私は、人の批判はしないようにしています。
気付くのが遅かったから、娘にも影響が少しはあるだろうと思います。
でも、お父さんよりは軽くなっていると思うよ。

「角ばった親の子どもが丸く育つことはない」
けど、
まん丸じゃなくても、おばあちゃんやお父さんの時より
角を削った丸に近づいた子育てはできたと思います。

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奈美
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