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Instagramからの解放

みなさんはInstagramを利用しているだろうか。利用している場合は1日にどれくらい、どんなユーザーの投稿をチェックしているだろうか。

私は半年前まで、Instagramを毎日チェックしていた。自らアップすることは数ヶ月に一度と頻度は少ないが、知り合いから声を掛けられれば気軽にフォローし合い、多くの友人の投稿が毎日目に入ってくる環境であった。

そんな私であるが、Instagramをスマートフォンからアンインストールして約半年が経過する。今回は実際にInstagramから解放された経験を綴りたい。

1. 当時のInstagram利用状況は?

当時の利用状況を振り返ると、利用する目的(優先順位)は以下であった。

  1. 芸能人やモデル、著名人の投稿閲覧

  2. おすすめに出てくる投稿閲覧

  3. 情報検索(レストランやカフェ等)

  4. 友達の近況チェック

  5. 自身の投稿(数ヵ月に一度)

当時はなにか手持ち無沙汰になるとInstagramを開き何となく気が済むまで(約3分程)チェックして、という作業を1日10回程行っていたように思う。気になる投稿があれば時間は延び、気づけば1時間ほど経っていることも余裕であった。

何気なくアプリを利用していたが、アプリを閉じた後、特に長時間利用したあとは何となく気分が悪い事に次第に気付いた。特に自分が行き詰まっているキャリアについての投稿を見ると特にモヤモヤしてしまうのが分かった。

当時、個人的に重要な試験を目前にしていたこともあり、自分の時間を確保するためにも思い切ってスマートフォンからアプリをアンインストールすることにした。(アカウントの削除までは思い切りがつかず出来なかった…)

2. アンインストール後の心境の変化

さて、アンインストールしてからの心境の変化は以下の通りである。

■直後〜24時間
アンインストールしたことを忘れて何となくスマートフォンを開くもアプリが無くソワソワ。イライラ。

■24時間後〜1週間
スマートフォンを開いてもすることが無い。友人の投稿が若干気になる。とりあえず手持ち無沙汰でニュース記事やYouTubeを見に行く。

■1週間〜1ヶ月
スマートフォンを開くこと自体が減り、試験勉強に集中できるようになってきた。寝る前にスマートフォンを使用することがなくなり、すっきりと起きれるようになった。

■1ヶ月後〜現在(5ヶ月経過)
スマートフォンにInstagramの存在を期待しないようになった。特にInstagramを見にいきたいとも思わない。もしInstagramで検索したい情報がある際はwebから見にいく。寝る前にYouTubeやNetflixを観るようになり、睡眠の質はまた落ちたが、明らかに自己嫌悪に陥る時間が減ったことを感じる。物欲は明らかに減った。

3. 解放されて感じたメリット vs デメリット

■メリット
先にも述べたが、「自己嫌悪に陥る時間が減った」点が大きい。これまでアプリを開く目的は、あくまでも著名人の投稿チェックやカフェなどの情報検索が主だったが、どうしてもスクロールしていくと友人たちの投稿(特にストーリーズ)が目に入っていた。生き生きと仕事をし、成長している友人の投稿を見て、直接的に「羨ましい」とも「自分は無価値だ」とも感じることはなかったと思う。ただ、一周閲覧してアプリを閉じると疲れと自己嫌悪を感じていた。この感情からある程度解放され、自分のすべきこと(当時は試験勉強)にフォーカスできたことは大きなメリットであった。

■デメリット
デメリットを挙げるなら、「友人の近況・流行に疎くなった」点である。私の場合、社会人になって疎遠になった友達の情報はInstagramで把握していることが多く、共通の友達と食事に行った際によく話題になる「誰が結婚した」「誰が転職した」等の情報は何となく把握できていた。これが分からなくなったことで、友人達との会話についていけない事態は発生するが、割り切ってしまえば特に問題ない。親しい友人であれば直接会って話を聞けばよいし、特に親しくない友人の近況は知らなくても良いと言い聞かせた。私の場合は完全にアカウントを消去せず、webからは確認できたため、たまに情報検索のついでに近況を確認でき、そこまで困ることは無かった。

4. Instagramに対する主張

約半年間アプリから離れた結果、「最高に良い」ということはないが、この解放が心地よく、暫く再インストールする予定はない。

1つネガティブに近い主張となるが、開放されて心地よいのは、自分が「唯一無二の存在」と認められていないからかもしれない。自分は他人とは違うと頭と心で理解できていれば、きっとキラキラした友人達の近況を見ても自己嫌悪に陥ることはあまりないだろう。

言い換えれば、アンインストールは、自己嫌悪に陥る要因をシャットダウンしたに近かった。実際に、Instagramを離れた後に友人達との会話で忘れかけていた自己嫌悪感情が一気に降りかかってくることがある。

ネガティブな主張に聞えるが、これは自分の精神衛生を保つために必要だったと感じる。人は生まれもって「唯一無二の存在」なのだから、他人の本当か嘘か分からない情報に左右される必要はない。私は今後もInstagramを離れ、自分と向き合う時間を持っていきたいと思う。そうすれば自分の愛らしい一面がみえてくるかもしれない。


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