HSS型HSPとは?特徴や長所、短所の活かし方
HSPの記事なども多くなってきて、誤解も少しずつ減ってきたなと最近思う中、HSPも種類がある。自身が自己診断HSS型HSPなので、まずは、「HSPが」とお話しするより「HSS型HSP」がどんな特徴かそれを書くことで違いの比較やみんなで生きる生きやすさを共有できたらと思いました。
HSPとは
近年で周知され始めたのは「繊細さん」という言葉ではないかと思います。
アメリカの心理学者が名付けた「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」
英語の言葉から連想するイメージは、デリケード、繊細、センシティブ、すでにめんどくさそうだなと感じます。
実際は、「普通」。生まれつき視覚や聴覚などの感覚が敏感というだけ。確かにそれだけでは病気とは認定にならない。
確かにな、と思います。
HSPの「生きづらさ」はどこからくるのでしょう。
HSPの感覚過敏|「DOES(ダズ)」の考え方
Depth of Processing(深い思考)
Overstimulation(刺激への敏感さ)
Emotional response and empathy(共感力)
Sensitivity to Subtleties(感覚の鋭さ)
上記がHSPの特徴と言われますが、HSPにもすでに内向的、外交的と4パターンあります。
他パーンによってその行動や、思考傾向は「違う」と前提に置くのは大事だと思います。
Depth of processing(深い思考)
興味を持てば、一の情報からいくらでも空想できる。
興味があれば、物事の深く掘り下げが上手で周囲を驚かせる
本音と建前を見抜きやすい。
始める前に考えすぎて、やらない、時間がかかる傾向がある。
矛盾や倫理に反しない行動が好きで、一画的よりは長期的を好む。
よくある勘違い|深く考えられるから頭がいいのではなく、「深く考える」スキル傾向があるだけ。元々の知識や、学べる環境が貧しいと、情報不足、メタ認知不足、共感性が高いことから同調圧力のストレスで生きづらくなる。
Overstimulation(刺激への敏感さ)
満員電車、騒音が苦手。
人と会うのは好きだけれど、気疲れやすく。帰宅後どっと疲れる。
映画や音楽、本などの芸術作品にとても感動しやすい。
他人の言動が気になり、一人反省会が止まらない。
ささいなことでも過剰に驚いたり、ショックを受けたりする。
よくある勘違い|経験上、これらは場数から慣れることがあると思われる。未だに満員電車や騒音は苦手だけど、人と会って疲れるのは、通常の人が「50%」の気遣いをするのに「90%」の気遣いをHSPはしてしまう傾向がある。HSPの老人が未だに些細なことに驚き、ショックを毎度受けているなら、それで短命になるのでは?と思われる。そんなことはない。
驚いたり、ショックを受けることは、その場の感情に流されている(共感)なので、その場はどんなところだったのか、俯瞰して見返せると刺激に対する対応ができてくる
Empathy and emotional responsiveness(共感力)
怒っている人、傷ついている人がいると同調してしまう→なぜ傷ついているのか、怒っているのか、自分のせいではないなら、物理的距離を取る練習が必要
人の仕草、目線、声などに敏感で、相手の変化がわかる→「変化がわかるだけ」で相手の気持ちがわかっていると思うと空回る
幼児や動物の行動の変化までわかるほど、人より繊細と理解してみる
よくある勘違い|「人の気持ちがわかる」といった誤解が世間では円満しているが、あくまで変化に気づくだけだということをまず、理解すると生きやすいと思える。
Sensitivity to subtleties(感覚の鋭さ)
これは神経障害(発達障害)の持つ感覚と似ていて、発達障害かHSPかという点が混同するところだと思う。ただそれも十人十色。みな感覚の鋭さがあるとしてもアンテナの矛先は違う。
全体のよくある勘違い|ただ、HSPは共感が高いだけあり、調和を大事にする。それは、行動の一貫性、道理を通すなどの意識が高いことを意味すると思われる。
HSPの長所・短所
共感力が高く、人の痛みがわかり、配慮ができる(他人軸が強
思いやりがあり、気配りができる(他人軸が強
「人を助けたい」「役に立ちたい」(他人軸が強
細かい変化に気づいきやすい(環境からの影響強
感受性や想像力が豊か↔︎ロジックがないと不思議ちゃん
心配性(先のリスクを想像し、対策を考える)↔︎根拠がないことも多く行動しない反面も出てくる
空気を読む力、察する能力が高い→対処法まで心得ていない
誰とでも平等に接する(他人軸が強
よくある勘違い|HSPの特徴でよく書かれるのは、「他人軸が強い」性質ばかり、確かに相手に失礼な行動は回避できる反面(他者から長所と思われるがHSPに自覚はない)、コニュニケーションは「伺う」ばかりでは成り立たない(HSPが生きづらさを感じる一面)。
つまり、長所と書かれてもまったくHSPは、お得感がない内容ばかりで、むしろ、その共感に力を注ぎすぎ、バランスが悪く、疲れやすい。上手にできた場面でも、それを「普通」と軸に置いてしまうので、自分を褒める場面も少ない。
HSP全体ではそんな記事の傾向がある。その中でHSS型HSPは、こつこつ努力するタイプでもなく、丁寧に仕事をするより、期日に必ず終わらせる意識の方が強いので、結果、結構、雑である。
最初は丁寧にこつこつとHSP気質があったが、外的影響から、進化の方向が変わり、スキルアップした結果とも言えるかもしれない。
HSPのよりよい生き方
HSPがHSPとしての長所として言えるのは、他人を介入させずに得れる「幸せ」の構築が非常に長けている気質だと言えると思う。
1)まずは、孤独を愛して、自分のご機嫌をとり、自分だけが楽しく過ごす、時間や空間を勝ち取ること。
その中で得意なスキルが自然と生まれる。
自分を好きになることで特技が身につきやすい気質だと言える。
2)人と接する時に、その場が仲のよい集団だと逆によく喋るHSPはよく聞く。気心知れた仲なら仲良く過ごすことは、普通の人より得意なのではないだろうか。
問題は、バイトや職場や自分の好み選べない人との人付き合い(高圧的な人、陰口をひたすら言う人、自己肯定感の低い人といると普通の人よりダメージが200%高く受ける)。
その時に必要なのは、
前提条件|ここはどこか、どんなルールの流れにいるのか、
自己紹介|自分はなにが苦手か、嫌いか
そして、相手の行動(感情)に同調しやすいが、その行動は、その時と場合に合っているのか、俯瞰して客観視できないと、人の感情の「負」にだけ当てられてしまい対策が何も打てないので、そっと去っていくHSPは非常に多いと思う。
HSPの生きづらさは、まず1)を構築できている人が本当に少なく、これを日本文化の傾向からも後押ししているのでは?とちらほら聞くが、日本文化から変えるわけにはいかないので、やはり、1)をしっかり構築することが手っ取り早いと思われる。
が、青年期を終えて1)を構築してないと社会人になり2)の対策で日々追われ、結果、1)ができない負のループが続く。
HSPは古き良き日本人そのものだと思う。伝統工芸や手先の器用さだけではなく、そこに気遣いがある。時代の多様化で経済発展した日本でその様式が変わって、少々HSPには生きづらさが増して、今話題になっているようにも思われる。
でも、SNSのおかげで、いろんな情報は手に入りやすくなり「おひとりさま」活動の質は断然上がったようにも思う。自己追求できる方法は昔よりも幅が広がった。影響されやすいHSPには振り回されることもあるかも知れないけけれど、やはり使い方なのだと思う。
あなたがあなたでいて素敵だと思えることで広がる世界の可能性をHSPは多く持っている。逆にいえば、「自分が自分でいて素敵」なんだと思えないと何も始まらない。
HSPのなにか始まる一歩になれば幸いです。
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