松岡 実@老人ホームエバンジェリスト

直営施設も有する老人ホームデベロッパーの中の人で、仕事は「失敗しない」老人ホームの事業開発。 マーケティングや広報PRが得意。 出口戦略として金融商品化に取り組んでいます。 特技は対象者の収入のみで老人ホームに住めるようにできること。 2級二輪自動車整備士 宅地建物取引士

松岡 実@老人ホームエバンジェリスト

直営施設も有する老人ホームデベロッパーの中の人で、仕事は「失敗しない」老人ホームの事業開発。 マーケティングや広報PRが得意。 出口戦略として金融商品化に取り組んでいます。 特技は対象者の収入のみで老人ホームに住めるようにできること。 2級二輪自動車整備士 宅地建物取引士

マガジン

  • 介護業界の中から見える景色

    皆に広く知って欲しい「介護業界のこと」を書いた記事をまとめています。 予想もしていない時に降りかかる介護問題を乗り切るためのツールになることを目指します。

  • 【図解】誰でも福祉(介護・医療・障がい)がわかる

    「難解な福祉を、ビジネスの観点も交えながらわかりやすく伝える」をコンセプトにした記事を集めました。

最近の記事

  • 固定された記事

ケアマネジャーも知らない「老人ホームの正しい探し方」

この記事は3,563文字あります。 今回は老人ホーム情報を「漏れなく・正しく」手に入れる方法をご案内します。 それぞれの方法の良し悪しではなく、背景を理解して情報を鵜呑みにしない技術を身につけるお手伝いになれば幸いです。 WEB広告 皆さんは老人ホームを探そうと思った場合、先ずは当たり前のようにGoogle などの検索エンジンを使用されるはずです。 検索結果の上位に表示される施設は、広告やSEO(検索エンジン最適化)対策を施したサイトが多いことが一般的です。 ブラウザの

    • 【自費ベッド】安い介護ベッドに潜む本当の代償とは?【介護保険外サービス】

      この記事は2,644文字あります。 福祉用具レンタル事業所が抱える「自費レンタル」問題は、気付いている人は少ないながら介護業界における深刻な課題です。 私自身、長年福祉用具レンタル事業に携わる中で、この問題の本質を強く感じており、今回はこの記事を通じてその実態をわかりやすく説明する試みです。 自費レンタルとは?介護保険制度は限られた資源を有効に活用するために設計されています。 そのため、比較的高価な電動介護ベッド(以下、特殊寝台という)や車いすの介護保険を適用したレンタルは

      • 【2024年介護・診療・障害のトリプル報酬改定】サ高住・有料老人ホームは生き残りをかけた戦いへ

        この記事は4,312文字あります。 厚生労働省の動向や発表に福祉事業者が釘付けになっている今日この頃。 2024年度政府予算では、2年周期で見直されている医療機関向けの診療報酬、3年サイクルで改定されている介護事業所に対する介護報酬、同じく3年ごとに見直されている障害者総合支援法に基づく事業所向けの障害福祉サービスの改定が6年ぶりに重なる「トリプル改定」となる年です。 介護報酬改定は、介護サービスの質の向上と経済的持続可能性を図るためのものです。 しかし、これらの変更が中小零

        • 【介護保険制度】区分支給限度基準額とは【仕組みを図解】

          この記事は3,827文字あります。 今回は、「区分支給限度基準額」を誰にでもわかるように説明する試みです。 区分支給限度基準額とは、介護保険制度における、1ヶ月あたりの保険が適用できる利用上限額のことを指します。 この限度額の範囲内であれば、介護保険から給付を受けられ、利用者の自己負担額は所得に応じて1~3割で済むことになります。 区分支給限度基準額「区分支給限度基準額」は、要支援・要介護の各区分ごとに設定されています なお、区分支給限度基準額は、あくまでも介護保険が適用

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        • 【図解】誰でも福祉(介護・医療・障がい)がわかる
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        記事

          【高齢者は増える?減る?】老人ホーム増加、その背後に潜む課題【供給バランス】

          この記事は4,170文字あります。 日本の社会は急速な高齢化を迎えています。この現象は、老人ホームなどの介護施設の需要増加に直結しています。 近年、老人ホームの数は増加傾向にありますが、その背後には深刻な問題が潜んでいます。本記事では、老人ホームの増加がもたらす影響と、これに伴う様々な課題に焦点を当てます。 特に、老人ホーム市場の現状と政策で計画されている介護施設のギャップ、労働力不足の問題、都市部と地方の需給バランスの違いに着目し、これらの問題が私たちの未来にどのように影

          【高齢者は増える?減る?】老人ホーム増加、その背後に潜む課題【供給バランス】

          【親が生活保護を受給できる可能性】最低生活費を計算してみよう【老人ホームに入居していてもOK】

          この記事は3,883文字あります。 親の介護を担うことになった多くの方々は、高額な介護費用に直面し、どう対応すべきか悩みます。 このような状況で、生活保護制度という重要なセーフティーネットの存在は知っているものの、自身のケースでは利用できることを知らない方が多いのが現実です。 また、制度の誤解が、適切な支援を受ける機会を逃す原因にもなっています。 この記事では、生活保護制度における最低生活費の計算方法について詳しく解説します。 生活保護制度は、年金受給者でも利用可能ですし、

          【親が生活保護を受給できる可能性】最低生活費を計算してみよう【老人ホームに入居していてもOK】

          【無理な金銭援助は禁物】親の年金が足りなくても老人ホームに入居できる方法【公的支援制度を知る】

          この記事は10,367文字あります。 親が高齢になり、老人ホームへの入居を検討し始める時、多くの家族が直面するのは、感情的な決断だけではありません。経済的な現実も、深刻な影響を及ぼします。 特に親の介護を担う世代は、大きな責任を感じつつ、自身の退職後の生活や資金計画にも影響を受けることを心配していることでしょう。 この記事では、老人ホーム入居に伴う経済的な実態と、それを解決するための公的支援制度に焦点を当てます。 無理な金銭援助の必要性から解放される方法を探り、家族が直面す

          【無理な金銭援助は禁物】親の年金が足りなくても老人ホームに入居できる方法【公的支援制度を知る】

          【老人ホームと親のお金の管理】子供は権利がない事実【トラブルを未然に防ぐ】

          この記事は5,876文字あります。 親を老人ホームに入れてしまえば介護のカタが付くかというと、なかなかそういう訳には行きません。 特に金銭の管理においては様々な問題が生じる事が多いので、今回はそれをわかりやすく説明する試みです。 子に親のお金を管理する権利はない 原則として、子供は相続しない限り、親の資産を管理する権限が法的にありません。 親と子供は法的に独立した個人であり、成人は自己の金銭や財産について自己決定権を持ちます。 親の金銭管理に介入するためには、財産管理委任

          【老人ホームと親のお金の管理】子供は権利がない事実【トラブルを未然に防ぐ】

          【介護優先?障害優先?】被保険者でなくとも介護保険が使える「みなし2号」とは

          この記事は3,646文字あります。 お金が無くても、要介護または要支援の状態にあれば、必要なサービスを受けられる仕組みになっているのは、あまり知られていないので記事にしてみました。 介護保険制度 公的保険制度である介護保険制度は、高齢化や核家族化の進行、介護離職問題などを背景に、介護を社会全体で支えることを目的として 2000年に創設されました。 40歳からの加入が義務付けられており、サラリーマンなどの被用者保険加入者は、40歳から64歳のあいだ、健康保険料とあわせて毎月

          【介護優先?障害優先?】被保険者でなくとも介護保険が使える「みなし2号」とは

          利用する介護サービスによって価格は変わる【地域加算とは】

          この記事は2,132文字あります。 介護保険制度は非常に考えられて作られた制度ですが、専門用語も多く、一般の方のみならず福祉業界の中の人間でも完全に理解していない事が少なくありません。 今回は地域加算について誰でもわかりやすく解説する試みです。 区分支給限度基準額 介護保険サービスは、所得によって1割から3割の少ない自己負担額で利用することができます。そのため、介護を必要としている方は積極的に介護保険サービスを利用しますが、その介護保険にも財源があります。 介護保険の財源

          利用する介護サービスによって価格は変わる【地域加算とは】

          【老人ホーム】住所地特例制度とは【社会保障費のバランス】

          この記事は2,039文字あります。 SNS上で、世代間の社会保障費負担に格差が大きい事への不満が噴出しています。高齢者寄りでだんまりを決め込んでいた大手メディアも取り上げるようになってきました。 実は以前にも、自治体間の保険料負担の偏りが問題になって、公的保険制度が改正された事があります。 住所地特例制度とは 国民健康保険・後期高齢者医療制度・介護保険は、地域保険の考え方から、住民票のある市町村(後期高齢者医療制度は都道府県内の後期高齢者医療広域連合)が保険者となって制度

          【老人ホーム】住所地特例制度とは【社会保障費のバランス】

          老人ホームの介護職員の給料実態【処遇改善加算はどれぐらい貰える可能性があるのか】

          この記事は959文字あります。 先日、岸田政権が打ち出した介護職6千円の賃上げについて取り上げました。 当社は年一回、社内アンケートを実施しているのですが、介護職員の給料に対する意見の割合は多いです。当社の場合、綿密にマーケットをリサーチした上で、競合他社と比較して「10段階の6〜7」ぐらいになるように賃金を設定しています。 給料に加えて、処遇改善加算を原資として毎月手当として一定額を分配、留保分を年度末に勤務実績に応じて分配しています。 当社は年俸制のため労働条件上の賞与

          老人ホームの介護職員の給料実態【処遇改善加算はどれぐらい貰える可能性があるのか】

          老人ホームの介護報酬戦争【高齢者に不都合な真実】

          この記事は4,840文字あります。 介護ビジネスの実態をよく理解しないまま老人ホームへ入居すると、事業者間の介護報酬戦争に巻き込まれてしまい、思い描いたサービスを受けられない場合があります。 老人ホームのトレンドと、それぞれの制度内容を理解するための参考になれば幸いです。 老人ホームのトレンド 画一的なサービスを提供する介護施設(介護保険制度上の分類)から、この15年で介護が必要な高齢者の住まいのトレンドは大きくシフトしました。 介護施設に代わって台頭したのは、自治体に届

          老人ホームの介護報酬戦争【高齢者に不都合な真実】

          介護職6千円賃上げニュースの実態と問題点【処遇改善加算とは】

          この記事は5,349文字ありす。 政府が来年2月から介護職員1人あたり月6千円の賃上げを実施する方針を打ち出しました。 SNSでは「6,000円で何ができるんだ!」という投稿が散見されますが、具体的にどのような方法で賃上げが行われているかご存知ない方が多いと思います。 介護職員の賃上げには、介護事業者が独自で行うものと政府が政策として行うものがありますが、政府の政策による賃上げが重要と言えます。 日経新聞ではわかりやすく「補助金を支給」とありますが、政府の賃上げ政策を処遇改

          介護職6千円賃上げニュースの実態と問題点【処遇改善加算とは】

          【老人ホームのDX】 インボイスに合わせて案件・入居管理→請求書発行の自動化をしてみた【GoogleSpreadsheet】

          この記事は15,423文字(コード含む)あります。 経営管理は企業・組織の成長を左右する重大な業務ですが、システムを入れたら比較的簡単にDXできる勤怠管理、給与管理、精算管理、ワークフローなどと異なり、経営管理システム導入の優先度は低くなりがちです。 経営管理は「情報収集」→「集計・加工」「報告」という3つのプロセスで構成されますが、Excel等の手作業が多く介在するプロセスになりがちで、システム化されていてもその後の経営方針やKPIにフィットせず、レガシー化しているケース

          【老人ホームのDX】 インボイスに合わせて案件・入居管理→請求書発行の自動化をしてみた【GoogleSpreadsheet】

          ケアマネは教えてくれない超高齢社会の実態

          この記事は2,820文字あります。 今回は介護事業者ならではの視点で超高齢社会の実態をご紹介します。 数字で知る高齢社会の実態8日に1件 皆様はご存知でしょうか? 介護問題にまつわる数字です。 これは、警察庁が発表した犯罪統計から、全国で「介護・看病疲れ」が犯行の動機や原因となった殺人事件の件数です。 未遂を含む殺人事件は、全国で8日に1件のペースで発生しています。 また、同じ理由の自殺や無理心中は、3日に2人以上のペースで亡くなっています。 1日に47件 この数字は

          ケアマネは教えてくれない超高齢社会の実態