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2021年のプロトアウトスタジオを振り返ってみる

メリークリスマス!こんにちは、のびすけです。

2019年に立ち上げたプロトタイピング専門スクール「プロトアウトスタジオ」も2年ほど経ちます。

プロトアウトスタジオは数ヶ月単位でクラスを運営するので1年を通して振り返ると実は年間で多くのクラスが走っていたりします。(今回振り返ってみた思いました)

アドベントカレンダー25日目向けの記事ですがフライング公開しておきます。

(全体的にもっと書き足したい状態なんですけど、休み入ると読まれにくいので公開してしまいます。)

プロトアウトスタジオ

2019年にリリースした、プロトタイピング専門スクールです。

プログラミングスクールやプログラミング学習みたいなキーワードが流行っている中で、「プログラミング学習はもう古い」と言い切ってスタートしました。

今の時代、プログラミングだけやっても意味ないよね。ということをいつも思いながらモヤモヤしていた考えを具現化してみたスクールです。

詳細は↑のプレスなどを見て頂ければ幸いです。

2021年でのクラス拡大

大きなアップデートはやはりクラスの拡大です。売上的にどうかはさておき(察し)。

そして記事を書いてたらここだけでだいぶ分量が多くなったのでここメインにします。

元々単一のコースしかなかったプロトアウトスタジオですが、明確に個人クラス法人クラス姉妹校もいせん、その他研修という大きな分類が出来るくらいの動きにはなってきました。

最近説明会などで利用しているスライドから抜粋

1年間の動きを振り返って行きます。


■ 一般クラスの動き

プロトアウトスタジオは元々個人が会社などと関係なく参加する社会人向けのスクールとしてスタートしています。

社会人向けと言ってますが、学生でもOKです。ただ現役の学生の入学生は未だかつていません(笑)。社会人だからこそ共感できる部分が多いのがうちのスクールなんだと思います。

4期の卒業

4期生のDEMO DAY(制作発表)は2020年12月に実施していましたが、卒業式は2021年になってから実施しています。

4期生が卒業してからまだ1年経ってないんですねぇ。

ジェイソンステイサムの記事で鬼バズを起こした方などはこの期になります。

PLN1期の卒業

LINEのAPIに特化した短期集中クラスPLN1期は2名で少人数短期実施という特殊なクラスでした。

中でも卒業生の北城さんは、僕たちのスクールで卒業制作時にチャレンジするクラウドファンディングでも支援額が大きく、かなり話題を集めました。

また彼は卒業後、後述する医療者向けのスクールの立ち上げも行うなど凄まじい活躍をしています。

5期のスタート

時系列的に少し飛んでしまいますが、2021年10月に5期生がスタートしました。半年ぶりということで少し間が空きましたね。

他のクラスでこの手の記事をあんまり書けてなく、この辺で書けるようになったのは運営メンバーが増えて余力が出たのかもしれません。

5期生は年明け1月にクラウドファンディングにチャレンジしていきます。

■ 法人クラスの動き

4期と5期の間に時間がありましたが、法人クラスが新規で動いたりしてました。
法人クラスは、その法人やグループに向けてカリキュラムのカスタマイズを行なって実施するクラスです。

育てたい人材要件などによってクラス毎に設計が異なります。

現状大きく分けるとクラウドファンディングを通してプロダクトオーナーシップや実装能力などを鍛えるイントレプレナー育成の文脈と、実際に自社で発生している業務課題を解決しながら問題解決能力や実装能力などを鍛えるDX人材育成の文脈でカリキュラム展開をしています。

サントリーシステムテクノロジー向けクラス(PST1期)の卒業

4期生と同じ時期に走っていたPST1期はサントリーシステムテクノロジーの法人クラスになります。

このクラスは4期生と同じタイミングに卒業式を実施しています。

第一生命情報システム株式会社向けのクラスの実施(PDS1期+2期)

4月頃から第一生命情報システム株式会社向けのクラス PDS1期を実施スタートしました。

PDS1期の卒業後、秋頃からはPDS2期も実施しています。
PDS2期も5期生と一緒で年明け1月にクラウドファンディングにチャレンジします。

イオングループ向けのクラス(PEO1期)の実施

イオングループでは実際の社内課題を解決しながら問題解決能力や実装能力を鍛える1~2ヶ月の短期集中クラスを実施しています。

グループ各社から選抜された人たちが参加して、小売業の現場の課題感を持った受講生たちがテクノロジーという武器を手に入れて課題解決をして社内発表を行いました。

かなり良い事例が発生していて、今後の展開も楽しみです。

■ 医療者向けプログラミングスクール「ものづくり医療センター(もいせん)」 開講

もいせんは医療者向けのプログラミングスクールで、医療者自らが現場の課題をテクノロジーを用いて解決することを目指しています。

コンセプトはプロトアウトスタジオを同様ですが、医療者にセグメントを切って募集をしたことにより反響が大きかったです。

そしてまさかTech Crunchに取り上げて貰えるとは。。。人生初で嬉しかったですね。

トライアル0期の実施

とりあえず反響を見てみようという実験的な意味も込めて0期という名目でトライアル実施をしてみました。

かなり多くの医者、看護師、理学療法士など医療者の方が申し込みをしてくれ、授業をスタート。

最終的にデモデイでは現場の課題から生まれたプロダクトのプロトタイプが数多く発表されました。

1期の実施

1期ではICU(集中治療室)コースと一般コースで分けて実施をしてみました。つい先日一般コースの卒業生のDEMO DAYが終わったばかりです。(まだレポート書けてないので書かねば。。)

ICUコースはプロトアウトスタジオ5期生と合同実施をしていて、年明け1月にクラウドファンディングにチャレンジします。

2期の募集も年明けからスタートしていきます。

■ その他単発研修など

数時間や数日の単発研修やお試し研修は今年から実施し始めました。

事例に出していいのか調整出来ていないものもあるのでざっくりと書いておきます。

  • 某企業の中でプロトタイピング研修6日間

    • 営業職などに向けてテクノロジーに触れてみる体験をさせる技術研修

    • プロトアウトスタジオでは企画と技術と発信の3軸+サイクルを回すためのマインドセットを重要視していますが、この中の技術面だけを抜き出した形で実施しています。

  • 某企業などでのお試しハンズオン

    • DX文脈での3時間くらいのお試しハンズオンを数ヶ月毎に実施しています。まずはどんな雰囲気なのか話を聞いてもらってイメージを掴んでもらっています。


振り返ると割と色々あった

こうして年間を振り返ると事業的にも色々なアップデートがありましたが、運営面なども少し振り返ってみます。

Webサイトをノーコードでリニューアル

今年になってから、事業のスピードに対してWebサイトの更新が全然追い付いていかなくなりました。

元々自分で修正すれば良いやと思ってフルスクラッチで作ってましたが、僕がその動きをしようとすると他の優先事項に押されて更新がなかなか出来ないという状態が続いていました。

ちなみにNuxt.js + ContentfulでJAM Stackな構成にしてたりと割と当時の流行りっぽい流れで作ってました(笑)。ただこれだと当たり前ですが更新できるメンバーが限定されるので新規に入った運営メンバーが直ぐに更新できるわけでもなく、更新がおざなりになっていくというジレンマに陥ってました。

最初のWebサイト

色々と悩んでましたが、2021年10月頃からSTUDIOでのノーコード開発に丸っと移行して、開発未経験の人でも運用が出来るような体制に切り替えました。結果的にコスト面も含めてめちゃめちゃ良い効果が出ていることを実感しています。 それっぽいこと言うとDXですね〜。

この辺の詳細はまたどこかで記事化していきたいです。

運営メンバーの増員

クラスが増えているので当然といえば当然ですが、当時に比べると関わっている運営メンバーは倍くらいにはなってるんじゃないでしょうか。

運用ルールや内部ドキュメントの整備なども必要になってきたタイミングです。

卒業生が次のクラスのTAなどサポートに入ったり、運営に協力してもらったりと、良いサイクルも生まれてきています。

現役生や卒業生の皆さんでこの記事見てる人いたらぜひお手伝いして下さいね(笑)

カリキュラムのアップデート

授業カリキュラムのアップデートは常に実施していますが、今年は学生の卒業後の自走を意識してOSS文化に対して触れたり体験させようという流れを導入した設計を試したり、デザイン思考の限界あるよねーという話題などから壁を越えるアプローチを試したりと様々チャレンジをしてきました。

  • アドベントカレンダーやQA文化にもチャレンジ(OSS文化)

  • 音声メディアや動画制作にもチャレンジ(発信面)

  • デザイン思考はもう古いと感じ、アート思考の流れを強くした(企画面)

  • RPA授業の導入をした(実装面)

  • などなど… まだまだいっぱいあるけど書ききれないや

実装面だとテクノロジーの進化は激しく、半年後や1年後には利用する技術などは変わってる可能性はあるので、常にカリキュラムアップデートは考えています。キャッチアップ大変じゃないですか?と某研修事業者の方に聞かれましたが、ここは趣味みたいなものなので講師陣も新しい技術のキャッチアップを楽しんでます。(のはず…)

手前味噌的なやつですが、逆に継続的に利用しているLINE Botの授業、IoT授業、機械学習授業、ハッカソンへの参加などは1期実施時から継続して実施出来ていてトレンドを掴めている気はするので、当初の想定イメージがしっかりしていたんだなと改めて感じました。

所感

振り返ってみると、2019年が1期の実施と2期のスタート、2020年が2~3期までを実施していて、4期 / PLN1期 / 法人クラスPST1期 が開講した状態だったという感じですね。

そう考えると今年は個人クラスよりも法人クラスや姉妹校のもいせんなど、全体の枠組みが大きく拡張した年にも見えました。

この取り組みにニーズがあるのか、ニーズがあるけどマーケティングが上手くないのか、そもそもニーズが無い市場なのか、まだまだ悶々と考えながらチャレンジしています。

何が正しいあり方なのか、答えなどはないので手探り状態は続いてますが、運営メンバー、メンターの皆様、卒業生、受講生、学生を送り込んでくれる法人の担当者など関わって下さっているの皆様のおかげで、段々とプロトアウトスタジオの骨格が出来てきた気がしています。

締めっぽい話

大元の気持ちとしては、モノづくりを楽しめる人を増やしたいという思いからスタートしていて、DIY文化やメイカー文化のような市場的にニーズがあるか分からないけど作ってみた世界をもっとビジネスの世界に近づけられないだろうかという想いも乗っかっています。

世の中DXみたいな話題が出ていますが、人任せにしないで自分が直面している課題を自分で作って解決したり、自分が作りたいと思った直感で作ってしまう。そんなマインドセットやスキルはエンジニアとか関係なくみんなが持ってるともっと楽しい世の中になると思うんですよね。

そんなところを目指しながら来年もまたこんな報告を書けるように盛り上げていけたらと思いました。

関係者の皆様、今年もお世話になりました!!
良いお年を!!来年もよろしくお願いします!

それでは!!

応援してくれると喜びます。