2021年度プロダクトプロトタイピング1の受講生の発表まとめ
こんにちは、のびすけです。普段はプロトアウトスタジオでプロトタイピング人材の育成などを行っています。
頻度はやボリュームはだいぶ落ちますが、デジタルハリウッド大学大学院でもプロトタイピングを教える授業を行っています。
大学院の成績も付け終わったので、今期の授業の振り返りをしようと思います。授業の学生たちの発表をまとめて紹介します。
授業内容の紹介をしたい訳ではなく、アーカイブ的にまとめたい記事なので、どんなことをやったかではなく学生の成果物ベースでまとめてみます。
......授業設計で考えてることなどは有料記事とかで書いてみようかな。
学生は社会人学生が多い
デジタルハリウッド大学の大学院ですが、社会人学生が多いのが特徴的です。
どちらかというとビジネスサイドでやってきた社会人が多く、プログラミングなどは未経験の人が多い印象です。
記事書くのは初めてですが、実は着任してから4年目くらいになる気がします。
3回の授業でここまで出来た、学生の最終制作物
授業としては全部で4日。授業3日、発表1日という構成です。
その最終日に発表があった内容を紹介します。
タイトルは学生たちの発表から適当に付けています。順番は当日の発表順になります。
(ちなみに宿題などを提示しているので3回の授業でここまで出来たは釣り見出しですね。)
■ 興奮に合わせて色が変わるピアス - EmoPi
感情や興奮に合わせて色が変わるピアスです。シンプルで分かりやすい。
モチベーションは興奮の可視化を行いたいという性の課題から。
斜めな感想ですが、この手の話題を男性がやると燃えがちですが、女性がやると燃えないんですよね。(そんな気がする)
■ 遠隔でエレベーターのスイッチを押したい
オフィスビルのセキュリティゲートを通った後にエレベーターのボタンを押すのは必須だから勝手に押して欲しい。というモチベーションのプロダクト。
そこ面倒って思うんだなぁーと感心しました(笑)
小さな課題に気付ける意識の高さが伺えます。
サーボモータをリモート制御して照明のスイッチのオン/オフ切り替えを試すプロトタイプとなりました。エレベーターホールまで行くのは大変なので、部屋の中で試すにはそれが良さそうですよね。
■ 猫が勝手にドアを開けてしまう検知
タイトル通りですが、家で飼っている猫が勝手にドアを開けて出て行ってしまうことがある模様で、それを検知する仕組みを作成。
猫が来たか分かるセンサー&リードスイッチをドアに設置し、ドアが開くと外に出たという判定になるそうです。
猫が外に出たか家にいるかをLINE Botで確認できるので、外出中でも猫が家で大人しくしているかが分かります。
突破されると「突破されました、、、」笑
哀愁漂う感じが味が出てます。
■ マンションのオートロックで締め出された問題を解決
オートロックのキーを忘れて外に出てしまってマンションを閉め出されてしまったときに、”開けてー”と言うと解除ボタンを押してくれる仕組み。
オートロックを忘れて締め出されてしまう問題にIoTで立ち向かう、これ地味に発生しそうで便利だなと思いました。
こういうの肝心な時に動かなくなったりもしますがそこも含めて実際に締め出されてみて欲しいですね()
また、別実装としてCO2の濃度チェックを行いスプレッドシートに記録する仕組みも作られていました。
■ レーザーキーボードのプロトタイプ
レーザーキーボードを作りたいとのことで、距離センサーでテルミン的な実装です。
キーボード実装だけではなく、実際に挙動が分かりやすいようにフラッピーバードのようなWebアプリケーションも実装して来れました。
■ ゴミ箱がいっぱいになると教えてくれるスマートゴミ箱
ゴミ箱の中をモニタリングしてLINEでお知らせしてくれるスマートゴミ箱です。
課題が忙しくて部屋が汚くなってきた......というところからの着想
ゴミ箱をどれくらい使っているかのデータもスプレッドシートに記録されます。
ゴミ箱のデータって普段意識してないので記録していったら何曜日のどの時間帯がゴミが多く出やすいみたいなパターンを分析出来るかもしれないですね。
■ 雨が降ったら洗濯物を入れよう
雨が降ったら洗濯物を速やかに取り込めるようにobnizでセンシングする仕組みです。
試してみたらかなりの量の水を入れていかないと中々センサーが反応しないということが分かったということです。確かに水をすごくジャブジャブかけている。
試してる途中で壊れて2台目らしいです。
また、奥さんに見せたところ「感電する、爆発する、水が入る」と受け入れられなくて、防水の仕組みなどを再検討するなどしていて、フィードバックを貰って改善を行うというサイクルをすごく回しているのが良かったです。
奥さんのコメントとか素晴らしいですね。こういった声やコメントを如何に引き出せるかがサイクルを回す際に重要だと思っています。
■ 摂水記録とお湯の温度管理 - WATER MANAGER
合わせたのか水つながりですね。日本の文化だと水を飲むときは冷水だけど、中国の文化だとお湯を飲むらしいです。
お湯が熱くて火傷してしまうのを防止するために、お湯の温度管理を温度センサーで行っています。
個人的に猫舌なので助かるなと思いましたが、僕は冷水派でした(笑)
■ 防犯IoTだるま - 見守り太師
ダルマが家を見守ってくれるらしい謎デバイス(褒め)です。
赤外線距離センサーでドアを監視して、不在時に家のドアが動いたらLINEに通知が来る模様です。
お盆ということと制作者の家が心霊現象が起きるっぽい話で、磁場の乱れなどで幽霊の検知にもチャレンジしていました。塩を巻く機能などもあって多機能w
目玉にカメラを仕込んだりもしたいらしいです。
ダルマってちょうど良く中が空洞でバッテリーやマイコン、センサー類含めて色々と入るんですよね。面白い気付きでした。
■ 聴覚障害者の課題に向けて、LEDで音の可視化
聴覚障害者の方はコミュニケーションの悩みや、生活環境音が聞こえないことでトラブルなど問題発生するシーンが多いそうです。
低い音や高い音によってLEDの色が変わる仕組みを実装。これによって聴覚障害がある方でも目で音が分かるという仕組みです。
実際に聴覚障害者の方にヒアリングとかしてみて、どういった反応があるのかが気になりますね。
継続したプロトタイピングを期待しています。
■ ハト神様
なんだろう、謎モチベーションの勢いを感じたプロダクトです。
ハト神社にお賽銭を入れるとおみくじが引けるとのことです。
おみくじを引くとLINE側で結果が分かるという内容。大吉とか中吉とかは無いらしいです。鳥に優劣を付けたく無いという制作者のこだわりw
いやー好きですね笑
なぜ思いついたんだこれは。。。というものほど話を聞いてみるとこだわりが強かったりします。
物足りない方はプロトアウトスタジオへぜひ
とまぁこんな感じの最終発表でした。
みんな個性が強くて面白い発表ばかりでしたね。
一応この授業はプロトアウトスタジオで行っているカリキュラムの一部抜粋というところになっていて、僕が伝えたい内容の3割くらいしか伝えられてない気もしています。
大体3~4ヶ月くらいで企画力・実装力・発信力を鍛えてクラウドファンディングまで実施します。
最近卒業生と話をするラジオもやってるので良かったら仕事しながら聞いてみてください。こんな風になるよ!ってのがイメージつくと思います。
なんか流れで宣伝をめちゃめちゃしてしまっているのでついでにダメ押しで、学生たちが書いている記事が以下のマガジンにまとまってるのでこちらも眺めてみてもらえると嬉しいです。
色々な業界の人が自分たちの課題をテクノロジーを使って解決していくアツいコミュニティになってきていますので興味を持った方はぜひお問い合わせ下さいませ。 ツイッターのDMとか早いです笑
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