SAOの裏側の考察

ソードアート・オンラインは本当に大好きな作品で、少年キリトくんの心の葛藤や成長、不器用さとか、登場人物の背景とか作品としての完成度や整合性とかも優秀だと思っている。

けれどある時、医療従事者として
MMORPGでアインクラットにログインして囚われてしまった状況から無事帰還または死亡してしまうまでの状況を想像してしまった。
多くのプレイヤーは、運良く知人や家族に発見されて病院に搬送されて一命を取り留めている(設定)。

2000人にも及ぶ全国各地に居るであろうプレイヤーは、一時に搬送された可能性が高い。しかも、中年以下から小学生以上の多くは青少年。
搬送されて行われたであろう医療介護処置は以下の通り。
【栄養補給】胃ろう増設または経鼻胃管による栄養や水分の補給
【排泄】オムツ着用と交換
【褥瘡予防】２時間以内の体位変換や清潔管理
【口腔内及び身体の清潔維持】口腔ケア　歯磨き　全身清拭　足浴　手浴　爪切り
【誤嚥防止】ポジショニング
【リハビリテーション】PTによるMSE ROM ベッドを動かして座位訓練などやSTによる口腔機能訓練(出来るかかどうかは知らんけど)
これらは本当に不可欠で最低限な物を挙げてみた。

これだけの事をして、いつ現実社会に復帰できるのか分からない！見た目は昏睡状態で、アインクラットでプレイヤーか死亡したら、現実社会で入院中にスタッフの過誤も無いのに突然患者が死亡する。関わった医療従事者はたまったものではない。頑張ってケアしてた患者が突然死ぬのだから。家族にもスタッフにもグリーフケアが必要。本当にやりきれない。

どれだけの費用がかかったのか。
国費も投入されたのだろうか。

キリトくんは直ぐに歩けてたけれど、先ず有り得ないと考える。
起立性低血圧でふらつくとか筋力低下や寝たきりによる骨粗鬆症も考えられる。
ファンタジーなのだから．．．とは思うけれど
どうしても、こっち側から見てしまう医療バカなのです。