見出し画像

TRPG

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今回はTRPGの話をしたいと思う。
初めてTRPGをしたのは高校2年の頃だったはずだ。CoCだった。シナリオに真剣になるというよりは、テーブル囲んでがやがやするのが楽しかった。つい最近まで、TRPGはそういうものだと思っていた。

ではなぜその考えが変わったかというと、先日すごい人たちに誘われてオンラインでセッションをする機会があったからである。
今までは身内でわいわいするのが目的だったから、ルールの細かいところは違っていても許されていた。が、今回は真面目にやりたいなと思い、確認を取りまくった。いやまずルルブを読み込んでくれという感じなのだが、難しいんですよこれがまた・・・。

キャラクターを作った時点ではまだそのキャラクターは知らない他人で、自分とは全く違う人生を私の知らないところで生きてきた誰かだった。
今までTRPGのキャラクターにここまで思い入れを持ったことはなかった。あくまで自分の手先だったから。

セッションが始まった時点では勝たなければという思いが強かった。達成しなければいけない使命というものがあるのだが、その内容があいまいで、これをすれば確実に達成だという明確な行動はゲーム内で語られない。
出来るだけ多くの情報を確保し、多くの行動をすることで達成の確立を少しでも上げる。そして情報を有意義に利用し、時には自分が有利に動くために周囲を動かす。
一般的なものはわからないけれど、とりあえず高校時代に学んだTRPGのセオリーはこうだった。もっとも、今回これに沿って行動していて分かったのは自分がかなりひねくれた人間だという事だったが。

オンラインのテキストセッションの最大の特徴は、相手の顔が見えない事だと思う。どんな表情をしているのか。何を企んでいるのか。そういった勝手な読み合いが出来ない。反面、自分の考えを読まれる心配もない。
それともう一つ、ロールプレイがしやすい。小説を書いているのとほぼ同じ感覚のため、考えさえまとまれば自然にキャラクターのセリフが出てくる。

多分、ロールプレイをし過ぎたんだと思う。

今回のキャラクターの一番の特徴は、怒りだった。怒られることに強い恐怖を感じているが、同時に怒っている人間に対して強い怒りを感じる矛盾。抑圧した怒り。
その感情に私自身が同調しすぎた。わかるよ、その気持ち。自分だもんな。

キャラクターの人格や言動の方向性が固まっていく事で、私の中でキャラクターが手先ではなく対等な人間になった。彼は何も言わない。けれど彼をどう導いていくかは欠片も悩まなかった。

話が進んでいき、怪奇の闇が深まり、謎解きのパーツが手元に集まっていくうちに、全く違う人間が同じ感情を持ち、同じ選択をするようになった。私とキャラクターがだ。
痛いほどキャラクターの感情が流れ込んでくる感覚があった。許せない、救われたい、どうして。それと同時に、私が今抱いている疑念や推論も同じように考えているのだと思うと、自分自身も認められた気がしたのだ。

これは自分自身で消化しきれていないので多分これからも何度も出てくるが、兄さんが死んだとき、私は一番にどうして私じゃなかったんだと思った。兄さんが哀れだったからじゃない。私が死にたかったからだ。
その自分の欲深さにいまでも辟易する。だからこそいつまでも兄さんの死をちゃんと呑み込めない。

今回のキャラクターも最終的には大切な人を亡くした。自分なりに精一杯強がって、最後に別れの言葉を言う機会を与えてくれた神様に感謝しながら、最期のその時まで目を離さなかった。迷いに迷って、後を追うより、同じように遺されたキャラクターを見守っていくことを選んだ。
もう神なんて信じない。けれど確かに感謝はしている。


なんだかいろいろ考えこんでしまったけれど、ゲーム自体はとても面白かった。のめり込む人の気持ちが分かった気がする。勝ち負けだけじゃないんだな、というのが初めて見に沁みてわかったから。

最後になりましたが今年もいろいろやっていきます!Noteにもいろいろ上げていきたいと思いますが、規約等の関係上こちらで公開するのもな~と思うものは私のサイトにて公開していきます。
独自ドメイン取りたいと言いながら結構経ってしまっています・・・このドメインにしようかなというのは決めているので、遅くとも春までには・・・整備できると思います・・・。
イベントで言いますと6月の北海道コミティアには出ます。色々な方向から退路を断たれたのでもう出るしかありません。合同誌を置くので机上は華やかになると思います。個人の予定としましてはForget me notの大トリとなる物語を本にしたいなぁと思っています。思っているだけですが・・・。調子が良ければ水彩の原画も置きたい。
あとはもっと交流を広げたいというか、いろんな人のいろんなものに触れたいなぁという気持ちはあります。友達になってやるよ!という方はぜひツイッターとかで・・・色々な話をするのでもしかしたら気の合う話が出来るかもしれない・・・確率はとても低いですね・・・。

これからもやりたいことをやって生きていきます。よろしくお願いいたします。

無理な金額は自重してね。貰ったお金は多分お昼ご飯になります。