それ以前の話

私はずっと海外に住むことを夢見て生きてきた

日本の文化が嫌いだから


日本人は思ったことを口に出さないし遠回しに嫌味を言うし

ゴージャスな世界も豪華なパーティーも

なぜかこっそりやろうとする

人に見られると否定されると思っているから


化粧を濃くすると『派手すぎて怖い』『下品』と言われるし

髪の毛も明るいと変な目で見られる


ある程度の地位と名誉があれば何も言われないかもしれない

だけど好きなファッションを思いっきり楽しめないのはどうかとおもう


中学生や高校生が黒染めを強制されているのもその例だ

なぜファッションを楽しむことがいけないことなのか

なぜ皆んなが同じ格好をして同じふうに装わないといけないのか


オフィス内でもそうだ

セリング・サンセットのように

働いている彼女達がファッションを楽しむこともまた仕事のうちだと思う

日本では上の指示が間違っていても何も言わないのが美学だし

海外では上下関係なく会議中は意見が飛び交う


お歳暮お中元年賀状

...なんの必要があるのか


挨拶や作法、敬語謙譲語

... それが完璧でも仕事や人間関係はできるのか



ずっと必要ない

と思ってきた


ただ最近になって少しずつ気づいてきた


お作法やご挨拶、敬語やお歳暮、お中元

これらは全て、相手に迷惑をかけない、不快な思いをさせない

最大級の感謝の意や尊敬を伝えるための手段なのだと


最終的には日本に住まないから要らない、知らない、覚える必要がない

と思っていたけれどそれ以前に



人を思いやる心が初めから私にあれば、こんなことは思ってないのかもしれない

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