本を出したい女の話⑥
自分の過去の痛みに気が付いて手放したら、
いよいよここからは自分を愛していこう。
・仕事にどうしても行きたくない日は休む。
・行きたいと思ったところへは足を運ぶ。
・疲れて何にもしたくない日は外食をする。
・気の乗らない誘いは断る
・一日に数分でも自分の心と対話する
・値段で決めるのではなく欲しいと思う物を買う。
できそうで、意外とできない事たち。あなたは自分の心が望んでいることを見逃してないだろうか。前までの私は完全に"自分の心"を無視していた。そして違和感は見て見ぬ振りをして、受け入れなくていいことまで受け入れていた。この選別、みんなは当たり前に出来ているの?と、私にとってはまさに目から鱗だった。
私たちの心や身体は常日頃サインを送ってくれている。栄養が足りていない時は"甘いもの食べたいよー"とか、頑張りすぎて体が疲れてる時は"もっと寝たいよー"とか、理由はないけどなんだか行きたいと思う場所があるとか逆になんとなく行きたくないとか。
でも私たちは、多くを望まずコツコツ貯蓄し自分を律することが正しいという日本の教育で育ってきた。だから何もない日にホールケーキを買って1人でもしゃもしゃ食べるとか、色違いでどっちも可愛い洋服を両方買うとか、ちょっと高価な体験をするとか、自分の心が私のために出してくれてるサインを、痩せなきゃいけないから/お金は貯めなきゃいけないから/時間がないからなどの理由で却下してしまう。なのに帰り道コンビニに寄ってスイーツを買って無駄遣いしたりして。本末転倒である。
最近になって気がついた。私は許可を出していなかったのだ。10歳までに周りの大人によって作られた私の中にある価値観が許してなかった。
その時々に浮かび上がる『そもそも、なぜ、ダメなんだ?』という違和感。この、今までの人生で作られてきた価値観と、大人になった今の自分によって完成しかけてる価値観が融合する直前、人の脳は混乱する。何が正しいのかがわからなくなる。予期せぬ壁との直面である。正直、全然笑えないくらいにはしんどい。先程の私のように洗いざらい過去の痛みを思い出さざるを得ないし、見たくなかった部分をこれでもかと見ることになる。
正しさとは何か?悪は本当に悪だったのか?と自分のアイデンティティという壁がガラガラと崩れ落ちて行く。その壁を必死に登り、その向こう側が見えそうになる度に"こっちの方が楽だよ"と過去の自分に足を引っ張られ、何度も諦めようかと弱気になって。自分の弱さと向き合うことがこんなにもしんどいのかと逃げたくなりながらも、どうしても壁の向こう側を見たくて、諦めずに登り切った先には、今後の自分がもっと生きやすくなる為の新たな価値観が待っている。これを人は転機と呼ぶらしい。
私もこれに気が付き、新たな価値観を手に入れた。だったら許可を出そう。もう日々の幸せを叶えるだけのお金も時間もある。私だけは自分の心の声を聞いてあげよう。どこまでも自分を許して、愛でてみよう。そう思えるようになったのだ。
そして以前書いたように、起こること全てに意味がある。ケーキをもしゃもしゃ食べてたら急にバズるレシピを思いついたり、色違いの服を両方買ってお出かけしたことでそれぞれ嬉しい出会いがあったり、高価な体験をすることで新たなサービスを作り出せたりするかもしれない。甘えやわがままなんかじゃない。あなたが望む最高の人生になってほしくて自分の心は沢山サインを送ってくれているのだ。
だからまずは今日の夜、心から食べたいと思うものを食べてみてほしい。テキトーに選んだコンビニ弁当じゃ得られない、食べることへの幸福感を得られるはず。1000円の定食がこんなにも心を満たしてくれると知ることができたなら、明日はもっとhappyが増える。その度に五感が研ぎ澄まされ、どんどん心の声が聞こえるようになってくる。
友人の話を聴くように、自分の心の声を聴く。
大切なものに触れるように、自分も優しく扱う。
愛おしい人に語りかけるように、自分にも労りの言葉をかけてあげる。
これが自分に愛を循環させる3つめの方法。
これでいいではなく、これがいいが多い人生を。
ようこそ、満ちる世界へ。