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札幌銭湯スタンプラリー2024のこと(その21・大照湯)

2024年9月8日、大照湯さんへ。
札幌銭湯スタンプラリー2024の21軒目。

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札幌ドーム改め大和ハウス プレミストドームで北海道コンサドーレ札幌と横浜F・マリノスの試合を観戦した後、羊ヶ丘通をスペースローンウルフ号(チャリ)でかっとばし大照湯着。

「今日はでっけぇ風呂に入るぜ!」
という決意のもとで行く銭湯も悪くないが、このように何かのついでという銭湯もよい。

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誤解を恐れずにいうが、銭湯は主役よりも脇役の方が真価を発揮する。

仕事が主役の平日。帰り道に立ち寄る銭湯は疲れもイライラも吹き飛ばし、晩酌への期待を膨らませてくれる。

サッカー観戦が主役の日曜日。帰り道に立ち寄る銭湯は試合の記憶を一層鮮やかにし、晩酌への期待を膨らませてくれる。

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主役というのは文字通り単なる役割であって、偉いとか価値が高いとか、別にそういうことではない。
なんだったら、脇役の方がより魅力的であるケースも多い。

WHOの調査によれば、マリオカートでマリオを使う者は意外と少ないらしいが、これは主役が絶対的でないことを示唆している。

ビデオリサーチの調査ではセーラームーンよりセーラーウラヌスが、ゴエモンよりエビス丸が人気だという結果も出ている。

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大照湯のすぐそばにはスーパー銭湯がある。
最近、いわゆるサウナ施設にリニューアルしたらしいので、スーパー銭湯とは呼ばないのかもしれないが、難しいことはよくわからない。ただ、その施設が主役級であることは間違いないだろう。

でも、私は主役よりも脇役を愛したい。

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天皇杯でFC東京対横河武蔵野FCという試合があれば横河武蔵野FCを応援するし、スーパーJカップでライガー対サスケという試合があればサスケを応援する。

大照湯に近いその施設は、FC東京であり、獣神サンダーライガーである。J1でありメジャーだ。

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しかし、J1でもメジャーでもつまらない、しょっぱい試合は山ほどある。
逆にJFLでもインディーでも、面白い試合は山ほどある。
なんだったら、JFLだからこその、インディーだからこその面白さというのもある。

その施設にはリニューアル以降行っていないので、しょっぱいのか面白いのかはわからない。

わからないが、SNSでサウナー諸氏が
「最高にととのった〜〜~!」
と絶賛しているので、つまらない、しょっぱいということは少なくともないだろう。

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それでも、私は脇役を愛したい。

銭湯はJFLであり、みちのくプロレスである。
国立競技場や東京ドームは素晴らしいけれど、武蔵野陸上競技場や矢巾町民総合体育館だって極上の物語を紡いでいる。

大照湯に限らず、銭湯は脇役である。
というか、繰り返しになるが、銭湯は脇役でこそ真価を発揮する。

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昼下がりの大照湯。

サウナ室に流れる内山田洋とクールファイブ。

オートロウリュもヴィヒタもない。

面々はじっと目を瞑っている。

サウナハットを被った者はいない。

全員が晩酌への期待を膨らませている。

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21こめ。ちなみに天皇杯で横河武蔵野FCはFC東京を下したし、スーパーJカップではサスケがライガーに勝った。そういうことだぜ。

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