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札幌銭湯スタンプラリー2024のこと(その12・望月湯)
2024年8月8日、望月湯さんへ。
札幌銭湯スタンプラリー2024の12軒目。暖簾の写真を撮り忘れた。
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我が街・札幌の大通公園では、ビアガーデンが絶賛開催中だ。
職場が大通公園に面しているため、ジョッキを掲げて
「外で飲むと美味しいね〜!」
などとはしゃぐ人々を、否が応でも退勤時に見かける。
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外で飲むと美味しい?
は?
なんで?
論理的に説明してもらえる?
あれか?風が吹くと桶屋が儲かるみたいなこと?
それともマジックの類?ハンドパワー?てじなーにゃ?
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死刑執行直前の囚人がタバコを燻らせて
「美味いねぇ…」
はわかる。
いやわからんけど、 そんなの絶対に美味いだろ。
死刑囚ラストタバコと比べれば、夏に絆されて
「外で飲むと美味しいね〜!」
とか、笑止千万だ。
お前に死刑囚の気持ちがわかるかってんだよ。俺もわからんけど。
「外で飲むと美味しいね〜!」
などという人間は、端的にいえば軽薄だ。
「自分、B型なんでテキトーなんすよー」
などと抜かす輩に通ずるものがある。
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真っ当に夏を楽しめる人間への僻みだという自覚はある。ただ、ビアガーデンに限らず、そもそも私は外が嫌いなのだ。
昨今、アウトドアがブームである。意味が分からない。キャンプの何が楽しいのか、まったくもって理解できない。
外は危ない。熊が出るかもしれないし、雷が落ちるかもしれない。それに、キャンプ中にエロいことをしようとしたらジェイソンが来る。絶対に来る。ていうか来い。
時間と金を使って、そんなリスクを冒すのはなぜだ。
借りている、あるいは買った家があるのに。
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家はよい。Wi-Fiが飛んでるし風呂もある。思う存分、FANZAでdigることも可能だ。
「いやいや、最近のキャンプ場にはWi-Fiも風呂もありますよ!」
は?それなら家でよいだろう。それとFANZAのこと無視すんな。
熊や雷が大袈裟だというのなら、蚊はどうか。結構な確率で刺されるはずだ。辛いぜ、痒いの。最悪、日本脳炎とか貰うしな。
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ビアガーデンではしゃぐ連中を横目に東豊線へ乗り込み、いざ望月湯。
お前らが楽しいなら、それはそれでよい。いずれにしても俺は銭湯へ、望月湯へ行くぜ。
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誤解を恐れずにいうが、望月湯に集う面々はビアガーデンと対極にある。
酒は似合うが、ビアガーデンじゃない。排気が機能しておらず、煙にまみれた焼肉屋での瓶ビールだ。
プレモル?バカいうな。赤星だよ。
噛みきれないミノを赤星で流し込むんだよ。
望月湯に集う選ばれし民は、赤星でミノを流し込んでいる。全員。
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望月湯はその日も熱かった。
水風呂を挟み、露天スペースのベンチに着座。スピーカーから流れる歌謡曲が沁みた。風が吹いた。
「外はよいな!」
私は思った。
自分の身勝手さに笑った。
ジェイソンでも日本脳炎でも来いよ。
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12こめ。赤星こそ至高だが、キンミヤやホッピーも可だ。クラフトビールとかうるせぇよ。