ベトナムでバイクレンタルのヒント
ベトナムのニュースにバイクレンタルガイドが出ていたのでご紹介します。
罰金10倍になって揺れているベトナムバイク界隈ですが、赴任されたり遊びに来る方から質問が定期的にあるので、ついでに一般的なことをまとめました。
前提:レンタル事情
現在のベトナム旅行ではスマホタクシーが充実して価格もとても安いため、他の国に比べても交通で困ることはあまりありません。が、バイクで移動する爽快感や時間の節約など自由度を求めてバイクレンタルの需要も多いようで、レンタル屋さんが意外とあります。特にムイネー、ニャチャン、ダナンなど外国人が多い観光地にはたくさんあり、欧米系の方たちは多くが利用しているようです。
ベトナムではfacebookが情報インフラの役割を「かなり」兼ねていているので、expatsグループを探して質問するとかyoutubeなどで探す手もありますが、日本のように「品質」が重視される地域ではない為、お店や情報を「信じる」でのではなく、ご自分で確認する必要があります。
※日本レベルの「まとも」を誰も知らないから、という方が理解が速いかもです。
本題:記事の紹介
記事では、ホーチミン市のバイクツアー会社のトゥアン・フンさんが、ベトナムでバイクをレンタルするための6つのポイントを共有しています。(ざっくり以下)
書類を準備します
パスポート(原本または公証されたコピー)
国際運転免許証またはベトナムの運転免許証に変換された外国の運転免許証
保証金 (デポジット:¥2,900-11,600)。
適切な車両を選びます
スクーター:1日あたり120,000〜200,000ドン(4.72〜7.87ドル)
マニュアルバイク:1日あたり80,000〜150,000ドン(3.15〜5.90ドル)
大型バイク:1日あたり80万ドン(31.50ドル)から
混雑した交通の中で慎重に運転します。
交通法規を守ります(ヘルメットを着用し、速度制限は40-80 km/h)。
緊急時には冷静に対処します。
バイクが故障した場合は、近くの修理工場を探すか、レンタル会社に連絡してサポートを受けてください。
事故が発生した場合は、落ち着いて現場の写真を撮り、113(警察)または115(緊急)に電話してください。
早めに給油し、天候を確認します。
詳細は記事をご確認ください
*紹介は以上です。
先日書いたnoteに罰金表を入れてあるので気になる方は御覧ください。
現地人からのアドバイス
わたしもかれこれ3台を乗り継いでベトナムでバイクを乗っていますのでいくつか、走行時の注意点を追記します。
外国人も多いバイクの死亡事故
今いるダナンでも年に何回かは外国人のバイク死亡事故の話を聞きます。 観光地なので大きなニュースになりませんが、facebookなどで現地の人がすぐに「話題」化するのです。 こちらの人はほぼ安全確認をせずに曲がってきますので、右左折(交差点に限らない!)のバイク同士の正面衝突が大惨事になっているケースが多いです。また整備不良や無灯火も非常に多く、ノーブレーキで追突、というのも何度も見ています。
自転車も何も見ずに車道に出てきて…というのを先日も眼の前で見てしまいました。😰
早朝6時前後、夕方時前後は学校に注意!
ベトナムでは通学班のようなものはなく、父兄が多くの場合お子さんをバイクに乗せて通学、中高学生は電動バイクや50ccで、というのが普通なのですが(多分暑いからでしょう)学校のスタートが7時前とかメッチャ早く、超混雑します。 学校は昼で終わって午後にまた一部スタートの変速授業もあるようですが、夕方は学校だけでなく塾への送り迎えがあり、これに通勤ラッシュが重なりカオス!で、特に大都市では壮絶です。
旅行中はスケジュールが難しいと思いますが、考慮して時間割を立てると混雑が避けられます。
ちょっと雰囲気が感じられる動画です。
レンタルバイク
バイクは必ずライト類を全て自分で確認して下さい。事故と警察取締のリスクになります。せっかく借りたのに移動先でトラブルで旅行が台無し、ではもったいなさすぎますので、試乗を必ずして運行性能をご自身で確認してください。
ベトナムのレンタルでは、まっすぐ走らない、40kmくらいから振動がでる、なども多いです。曲がる時にふらつく事故車みたいなのも普通です。
下の記事のいくつかは参考になるかと思います。
記事内容はカバーが付いているスクーターでは確認しづらいのもありますが、タイヤの溝、ハンドル切れ角やフォーク&フォークボトムの確認、ブレーキの効きは簡単に確認できます。必ず確認してください。
実はベトナムでは驚くほど外国人のバイクの死亡事故が多いのです。
自国にいるときの感覚で乗ってしまったり、旅行気分で調子に乗ってスピードを出したり安全確認が疎かになるようで正面衝突や対向の右左折へのバイク同士の衝突が多いようです。
以上です。
おまけ: いつもより🔰安全運転で!
現地ではとにかく安全第一で、地元のバイク・車の流れに従う形で焦らずに運転して下さい。日本に比べるとノロノロ運転に感じるかもしれませんが、現地の人の速度感には一定の理由があります。
理由その1 みんなのバイク
昭和日本ではイキりたいお兄ちゃんが乗るのがバイク、という印象もありますがベトナムでは国民の8割が通勤にバイクを利用という統計があり、小中学生は電動バイクなどで通学していたりもします。女性の就業率が高く男女同権社会でもありお母さんお父さんがお子さんを乗せて、というのも多いのです。 交通機関が発達していないなど様々な理由があり、妊婦や乳幼児を抱えたお母さんとかお婆さんでも乗っています。
老若男女だれでもが乗っているので譲り合いと安全第一でおねがいします。
理由その② 働くバイク&危険なバイク
この地ではほとんどの人は働くため、生活のために乗っているという事実です。趣味とか遊びではないのです。
こちらでのバイクはトラックであり商店でもあり、皆さん生活のために必死で働いておられます。 また、この方たちはものすごい重量積載のバイクを乗り回す凄腕バイクのパイセンでもあります。どうか現地の人達に敬意をはらってバイクに乗ってください。
それと、危険な搭載をしているバイクもかなり多く、鉄の棒やアルミの鋭い部材、鉄の板(!超危険!)など、調子に乗って追い抜こうとすると大怪我をしかなねない場合もあります。ハノイでは事故でバイク積載の大量の鉄材がバスの前ガラスに刺さり大問題になったこともあります。
超危険なやつ…↓ かすったら終わります
危険度を感じていただけたでしょうか?(笑
鋭利な金属板とかガラスとか、ほとんどマッドマックスの世界線です。
田舎では大八車とドッキングしているのが自転車の場合もあります。
「遅せぇぇ。。。」と思ってよく見たらコレ↓で、急に「働く人優先な日本人マインド」が起き上がり「失礼しました。。。」となる場合があります。
時代的にいないとは思いますが、イキったりするのは問題外です。
アウェイであり喧嘩をすると関係ない人まで加勢してきて10対1みたいになるそうですし、そもそも兵役がある国なのを忘れてはいけません。
その③ 交通ルールの感覚がちがう
つい最近までは自転車が生活の足だったのに、というお年寄りも結構いるのでしょう、道路を横断してくる自転車やバイクがたくさんいます。
先日も自転車でノロノロ走行をしていたお年寄りにスマホバイクの少年が後ろから高速で追突しているのを眼の前で見てしまいました。お二人共、事故後にピクリとも動かず…生存されたのでしょうか。
逆走や歩道からでてくるバイク
逆走も非常に多く、前述の満載や子供複数乗りのあわせ技もよく繰り出されます。こちらは更にツヨツヨな橋の歩道で逆走の図です。歩道から車道に戻って来るタイミングが最凶だったりしますが、予測するすべはありません。
現地の人達のヤバイ運転
逆走や信号違反は5分に1度以上の頻度で見るくらいなベトナムですが、ほかにも奇想天外なルール違反をしてきます。また、全国的に「安全確認をせずにメクラで突入」が運転スタイルとなっています。
目視せずに右左折 (相手が気を配るべきな習慣)
中央分離帯のある大きな道路、反対車線からUターンと見せかけて、そのままクランクinからの逆走
バックで走ってくる車
2−3台で並走しながらおしゃべりの女子&学生バイク連
家族5人乗り
逆走からの無確認Uターン
などなど。これにスマホ運転が組み合わされるとかなりの威圧感があります。
現地でも、走行はとにかく「安全第一」でおねがいします。
もちろん、取締にもご注意ください。不灯火やうっかり交通表示見落としにご注意を。
とはいえ、バイクでしか味わえない景色がある
⋯というわけで、無理禁でよろしくお願いいたします
雨でツーリング延期が続いているのでかなしーです