カバーの急成長とその成長痛には覚えがある

下請法の勧告について、YAGOOこと谷郷CEOのXでの発言があった。

まだ見ていない方の中で詳しく知りたい方はX上で見ていただきたいが、
とりあえず改善して行く…という声明をファンとしては信じるしかないし
当事者には延滞料と修正分の追加の費用を支払う旨が公式HPにて発表もされているので後は、これからのカバーがどうなるかを見届ける…というところだろう。

さて、今回の事に関して擁護…という程では無いが「会社の急成長に現場が追い付いていない」という点については、分からなくもないな…と言うのが正直なところではある。

かつてゲーム業界でもゲーム市場が大きくなり、ゲームのクオリティがどんどん上がって来た中で説明書の頁数が毎年増える時期があった。
(今では説明書ナシが当たり前だが)

しかし制作時間は昔のまま…

どんどん厚くなる説明書というゲーム制作における最後の辻褄合わせにどれだけ現場の人間たちが疲弊した事だろうか。

ある会社では「このままではウチの社員が壊される」と大手のゲーム会社との取引を完全に切る決断をした程…。

ちなみに、これをどう解決したのか最終的な結論を言うと…
ゲームの中にチュートリアルの項目を作ったり、電子化したりと紙の説明書と言う存在を排除する頃で、紙ベースでの最後の辻褄合わせをしなくて済むようにし、紙の説明書を読みたいという人に対しては分厚い攻略本、資料集という形で世に出せば良いという形が主流になっていった
(もしくは初回限定の付録物にするとか…だ)

しかし、その過程の中で納期までの日数に余裕を持たせたり、短期的に作業時間が大幅に増えた分の割増料を取ると言った対応(交渉)は最後まで身を結ぶ事は無く「何とか無理をして終わらせる」という無理やり感の強い対応しか出来なかった。

まぁ幸いな事…というか当たり前ではあるのだが未払いや入金時期が大幅に遅れると言った事はなかったが…

まぁこんな話ジャンルも違えば境遇も違う話な訳だが…とにかく急成長している中で、その成長に現場が対応出来ない、対応出来るような余白が構造出来ていない、そもそもそんな柔軟性も無い…という事はありえる話だ。

Vtuber事務所として、今どのような状況なのか外からは分かりかねるが、
何が原因で起きた事なのか…は既に分かっているだろうしそれに対する対策もしているハズだと信じている。

フリーランスの方々に支えられている業界なのは双方理解している中で今回の様な不始末をまた繰り返す様な馬鹿でもないだろう。

カバーがこれから成長し続ける為にもし多少の時間が必要ならば1度成長を止めたって良い。

次の成長の為に組織構造の見直し、特に柔軟性を構築する事は取り返しがつく内にしっかりと対応して貰いたい。




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