はまぐり 恋愛
蛤は一度だけ食べたことがある。
それも幼い時分の雛祭りの日、お吸い物に入っていた。
物を知らなかった私は、「しじみの親分か」くらいに考え、姉の器に移そうとしたら、母親に『今日は食べなくちゃダメ!』と叱られた。
もちろんその頃は魚介類が苦手であった。
鼻で息をしないように必死で噛みしめたが、歯応えだけは好きだった。
しかし殆ど回転寿司くらいにしか行った事のない私には、お偉い寿司屋にて買い尽くしを食べたい。その際には蛤も食べたい。
寿司の記事を書くたびに腹が減り、寿司が食べたい私だ。
よろしければ。