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【CTOインタビュー】GAI(生成AI)チームがいかに転職支援ビジネスを変えるか

こんにちは!「転職から、日本のポテンシャルを解放する」MyVision(マイビジョン) 編集部の南です!

MyVisionは事業会社でありながら、社内にハイレベルで足腰の強い開発部を構えることで、創業から現在までの2年間、大きな成長を遂げてきました。

そんなMyVisionが、この度新しくGAI(生成AI)チームを立ち上げるとのこと。今回は、開発部をリードするCTOの岡部さんに、GAIチーム立ち上げの背景や、目指す未来について語っていただきました!

ML(検索・推薦)チーム発足についての記事はこちらから!


ベンチャー企業は探索エージェント

——MyVisionは、開発部の作っているシステムのクオリティが高く、会社としての競合優位性になっていると思います。

ありがとうございます(笑)。
必ずしも開発部だけのおかげというわけではなくて、毎日のリリース・機能追加に伴う、業務オペレーションの変更についてきてくれる現場の方々も含めて、開発部の強さだと思っています。

業務オペレーションの正解は誰も知らなくて、かつ、日々変わっていくわけで、その観点では、ベンチャー企業というのは、理想の業務オペレーションを探索する、強化学習的なエージェントと言える。
エージェントの良さを評価するのは難しいですが、やはり、PDCAサイクルを短く区切って回数を増やす、変更に耐えうる強い足腰を持っておく、というのが重要になってくるのだと思います。

「データ入力」がボトルネックの転職支援ビジネス

——そんな中、どうしてGAIチームを立ち上げるのですか?

転職支援領域のビジネスをマッチング問題として捉えたとき、大きくデータ入力の部分と、アルゴリズムの部分に分けることができます。
このうち「データ入力」は、転職支援では「①求人データ」「②求職者データ」の2つが主な対象になります。このデータ入力は簡単に思えますが、実は非常に難易度が高く、転職支援ビジネスの大きなボトルネックになってきました。

——ボトルネックですか。

具体的には、

  1. 求人データなら:数十万社の会社の求人ポジションを、どうすれば陳腐化させずに(=変更がすぐに反映されるように)保持できるか

  2. 求職者データなら:求職者自身も必ずしも明文化して認識しているわけではない「ニーズ」や「条件」、「モチベーション」をどのようにデータに落とし込むか

などの問いを考えてみれば、簡単な問題でないことが理解できると思います。

——確かに、転職の条件が初めからはっきりしている求職者の方は、必ずしも多くないですよね。

エンジニアの方は実感しづらいかもしれませんが、世の中的にはそちらのほうが多数派だと思います。

もしこの「データ入力」が簡単なゲームであれば、世の中の転職活動は、それこそ飲食店探しのように、IndeedやGoogle for Jobsなどの大きなプレイヤーの寡占になっているはずで、転職エージェントは時代遅れのものとしてディスラプトされているはずです。

でも、もちろん現実はそうなっていませんよね。

GAIによる「ゲームチェンジ」

さて、このうち、特に「求職者」の「データ入力」において、今後3〜5年の間に、生成AIによるゲームチェンジが起きると思っています。

——ゲームチェンジ、とは?

今までキャリアアドバイザーが行っていた業務のうち、初回面談での「ニーズ」「条件」「モチベーション」といったデータの入力が、人を介さない、AIとの対話にリプレイスされていくと考えています。

こういったデータは、求職者本人も明文化できていないために、業界情報を多く持ったキャリアアドバイザーとの対話を通しての「文章化」が必要でした。
しかし、昨今の生成AIの隆盛によって、AIを組み合わせたワークフロー的なアプリケーションによって、AIが求職者との有意味な「対話」を行なうことができるようになってきました。

——AIとのチャットや会話という体験に人類が慣れてきた、というのもありますね。

そうですね。
AIを使ったアプリケーションの事例としては、例えばより汎用的な「AIコーチング」といったタスクよりも難易度は低いでしょうし、転職支援領域でAIアドバイザーが出てくるのは、かなり確実性の高い未来だと思っています。

——技術的に可能だったとして、実際に求職者の方に使っていただけるでしょうか。

リアルなキャリアアドバイザーと来週月曜日の17時から面談を行うか、今からAIアドバイザーとのWebMTGを始めるか、という選択肢があるとしたら、一定数の求職者は後者を選ぶと思いますよ。

特に、自分もそうなのですが、エンジニアなどは、必要以上に知らない人間と会話するのが苦手な人間も多いですし(笑)。そういった、今まで転職エージェントを使っていなかった層だけれど、AIなら使う、という方も多いんじゃないかな。

——たしかに、今まで転職エージェントを使っていない層ほど、相性は良さそうです。

もちろん、こういった機能はキャリアアドバイザーの役割の一部でしかないですし、完全な人間のリプレイスではなく、「共存」と「棲み分け」になるのでしょう。

ただ、MyVisionは転職支援におけるリーディングカンパニーとして、こういった「新しい転職体験」に真っ先にチャレンジしていき、社会実装していく会社でありたいです。

生成AI時代のエクセレント・カンパニーを目指して

——最後に、GAIチームの魅力を教えて下さい。

転職支援・HR周辺には、「求職者からのニーズヒアリング」だけでなく、生成AIによる事業機会が、他領域に比べても、かなりたくさん存在していると考えています。

例えば、「日々求職者との面談を繰り返している営業職の生産性を、通話議事録を活用して向上させるためには、どういったポータルを作成すればいいか?」など…。恥ずかしながら、やりたいことは沢山あるのに、全く手を付けられていない状態です。

GAIチームは本当に立ち上げフェーズなので、「会社として何をやるべきか」から一緒に探索していきたいと思っています。
一緒に、生成AI時代のエクセレント・カンパニーを作っていきましょう!

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