フィジー生活3か月経過
最近、フィジーにいることに対して何の疑問も持たなくなってきました。あっという間に、3か月経過。やっとフィジーでの生活に少しずつ慣れてきたなあと感じます。
それでもやっぱり食習慣の違いや価値観の違いを、すべて受け入れることは出来なくて。なんでも手で食べる習慣はちょっと耐えられない。仕事上、いろんな場所へ行くのですが行く先々で出される食事は大変ありがたいと思いつつも、手で食べることだけはどうしても出来なくてフォークやスプーンをお願いしています。
それから辛い物大好きなフィジー人にとっては、私のことを辛い物を食べれない変な人と捉えているようです。どうしても体質的に唐辛子などの辛い物を食べるとおなかを壊してしまうので、ご飯を進められても断ってしまうことが続き、そのことに対して少しネガティブな感情を持たれているようです。
あとは食べ慣れていない、骨付きのお肉、丸ごとサーブされるお魚たちに戸惑いを隠せません。なのでいつも骨を外してもらって食べていました。
そんなことが続いて、きっと私の同僚たちは理解が出来なかったんでしょう。私がフィジー文化を拒否しているように感じているようで、ついに職場の人から、
”あなたの態度を良く思っていない人がいる”と言われてしまいました。
なんとなく彼女たちのリアクションから感じ取ってはいました。いつも前任者と比べられるので、"彼女たちの思う日本人=前任者"なんだと思います。特に前任者は私とまったく反対の性格で、どんなときもポジティブでなんでも楽しめる、踊って笑って、いつも陽気でニコニコしているような方です。そして辛い物が大好きで、食事も普通に手で食べていたようです。
でもだからといって、無理してストレスを感じながら全てを受け入れることはできません。日本人はNOというのが苦手というけれど、これは私が留学生活で得た生きるためのスキルのひとつ。絶対に無理しないこと、NOと伝えること。
イギリスにいたときは多様性が受け入られていたから、何を言ってもどんな対応をしても理由を説明したら受け入れてくれる環境がありました。でもここではそれが通用せず...戸惑っています。でも唐辛子は頑張っても食べれないですし、衛生面も心配なので手で食べることに抵抗しかありません。
そんな前任者と比べられることが毎日続き、小さな積み重ねが大きなストレスになっていたようで、出張の帰り道ドライバーの前で泣いてしまいました…。彼は女性省唯一のインド系ドライバーなこともあり、マイノリティの気持ちを理解してくれる数少ない同僚のひとり。私の愚痴を散々聞いた後、
「そんなに思い詰めてるなら、次のミーティングでちゃんと職場のみんなに共有しなさい」と言われてしまいました。
でもなんだか自分がこの環境を受け入れられないことを認める気がして、なんだか自分に負けた気がして、なかなかこの状況を受け入れられず...
それから10日後、やっと落ち着いて話せるようになり、上司に時間を作ってもらい他に抱えていた悩みと共に打ち明けてみました。
仕事ぶりを比較されるのであれば理解できるし努力するけれど、それ以外の部分を比較されることは変えられないし難しい。自分を否定されているようでつらい...と正直に伝えました。
この伝えるという自分にとって大きなアクションがあったことで、とても気持ちが軽くなりすっきりしました。そしてこれ以降、オフィサーたちから比較されることはなくなりました。
オフィスでもあまり人と関わろうとしていませんでしたが、積極的に話すようになり、今は毎日くだらないことで笑ったり、語学を教えてもらったり、毎日楽しく過ごしています。
悩みや愚痴を言ったり、くだらないことで笑いあえる同僚が日に日に増えてきて、本当にしあわせだなと思います。
今日は8/1ということもあり、フィジーでは新年度スタートです。気持ち新たに頑張ります。