きょうだい児ならではの苦しみ、生きづらさ
私には、重度の自閉症・知的障害を持っている弟がいます。
いわゆる”きょうだい児”です。
中学生・高校生くらいになり、兄弟の話題になると困りました。
友だち:〇〇ちゃんてきょうだいいるの?
私:弟がいるよ
友だち:何才?
私:3こ下だよ
友だち:けんかする?
私:う~ん、実は弟、障害持ってんだよね。だから、けんかはしないかな。
友だち:…
まぁ、このように、当たり前の会話が空気を一変させてしまうのです。
私に障害をもった弟がいるということが知ると、白けた空気になり、どんより重たい空気になるんですね。
正直、兄弟げんかめちゃくちゃ羨ましいです!
これって、きょうだい児あるあるなのではないのでしょうか?
小さい頃、兄弟げんかがしたくて、わざとおもちゃの取り合いをしようとしたことがありました。
きょうだい児は家族のことを話すことも色々とためらうのです。
だけど、理解してほしい気持ちもあるのです。
かなりもどかしい世界で生きているのだと思います。
でも、弟が生まれていなければ、私は障害に興味をもつことも無かったし、私の性格上もしかしたら、障害者に対して偏見をもっていたかもしれません。
ある程度、心がある人間にならせてくれたのは弟のおかげかもしれません。
それに、福祉業界で働こうと思いもしなかったと思います。
今は、福祉業界から少し離れていますが、また違う業界で福祉の知識を取り入れたいなと考えているところです。
なかには、きょうだいのことを周りに言い出せずにいる方も多いと聞いています。
私も、高校生の時の友達には弟のこと言っていなかった気がします。
というか、言うタイミングを逃しました。
今さら、きょうだいの話もあまりしませんしね。
タイミングが来たら話そうかなぁという気持ちです。
友人にきょうだいのことを話すかどうかはどちらでも良いと思います。
仮に友人にきょうだいのことを離して、嫌われるようであれば、その友人は友人になるべき人ではなかったということ。
逆に、自分のきょうだいのことを話しても自分のことを”障害者のきょうだい”とみられることなく、一個人としてみてくれる友人を大切にすればいいだけです。
つまり、きょうだい児は家族のことを話すことも色々とためらうのです。
だけど、理解してほしい気持ちもあるのです。
かなりもどかしい世界で生きているのだと思います。
でも、意外とこんな気持ちになってくるのって中学生・高校生くらいの思春期に思い始めるんですよね。
この時期の人間関係って大変じゃないですか。
まぁ、それでも私は本当に変わっていたので、我が道を行っていた気がします。
もう十数年前の話ですからね。
27歳の私が今、取り組んでいること。
家族の話になったら普通に話す。
最近は、意外と「そうなんだ~」
くらいで終わります。
そこから、関係性が崩れたりはしません。
相手も大人なのでね。
とにかく、きょうだいが障害があろうとなかろうと、自分の人生は自分で決めて、生きていくことが大切なのではないかなぁと思うのです。
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