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『Thinking Baseball』読了

『Thinking Baseball 慶應義塾高校が目指す“野球を通じて引き出す価値”』森林貴彦著、読了。

森林監督の目指すところは、
「新たな高校野球の姿を示しながら、その価値を高め、
人を育てて、社会を豊かにしていくこと」。

高校野球の価値は、
・困難を乗り越えた先の成長を経験する価値
・自分で考える楽しさを知る価値
・スポーツマンシップを身に付ける価値

野球をやることの価値は、
・考える力を付ける。
・実際に体を動かしながら、行動力を身に付ける。
・チームや人など自分以外のために貢献することを考える。
・スポーツマンシップを身に付ける。

これからは、
一人ひとりが自分自身の価値観に基づいた幸せを追求していく時代。
平均的な幸せの価値は低下していき、自分なりに人生をオーダーメイドする時代。はっきりとした“自分らしい”価値観を持つ。

一人ひとりの選手に関心を持つ接し方。
その指導は社会での活躍につながるのか。
選手を大人として扱う。
やらされるから、好きだからやるへ。
任せて、信じ、待つ、許す。
工夫があるミスは許す。
指導者も選手と共に育つ。
すべてのプレーに意図を持つ。
量から質に転換するための目的意識。
チームのためにという視点。

質問主体のコーチング。
努力度95%や97%程度のほうが全力より、パフォーマンスが上がる。
自己評価が高すぎる選手、低すぎる選手への声掛けをし、選手が自分の現実を知ると、理想と現実のギャップをうめるために今何をすべきかが見えてくる。

選手の人間的な本質の見方は、安定した態度や集中力で練習や試合に取り組めているかを注視している。

野球と勉強は「二択」ではなく、「二刀流」。
成長と勝利の両立。勝ちながら選手を育成していく。

★選手をよく見ていて、何が適切な関わりとなるかを熟考している。
普段の練習でのかかわり、連戦中のかかわり、
どうあればよりよくあれるかをさまざまな場面の経験しながら、
積み重ねている。
高校生もまだ成長のいち過程にいる。
考えが上回れば、勝負に勝てるはずだとする。
日々の質をどうすれば高めることができるか。

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