グレタちゃんだけじゃない!気候戦士【2】〜シューテスカット・マルティネス
昨年日本でも映画上映されていたドキュメンタリー映画、「気候戦士ークライメート・ウォーリアーズ」
映画で出演していた日本では知られていない気候戦士のことを紹介する記事2人目。
(一人目のジョイレット・ポートロックも素敵なので知らなかったら過去記事もぜひ。)
6歳の気候戦士
ヒップホップ・アーティストのシューテスカット・マルティネス17歳。
「気候戦士ークライメート・ウォーリアーズ」の冒頭は彼で始まる。
ヒップホップ・アーティストであり、環境保護団体アース・ガーディアンズのリーダー。
アメリカ先住⺠として子供の時から自然とともに生きてきたことから、なんと6歳から気候変動の緊急性を学び、若者を巻き込んだ活動や音楽で世界に訴え続けている。
映画では、彼が6歳のときのスピーチに鳥肌が止まらなくなった。
こんなに力強く大人たちを鼓舞できる6歳が世界にいるだろうか。信じられない。
Youtubeでも見れる。
英語が聞き取れなくても感動するのではないだろうか。カリスマ、という言葉では終わらせられない。
シューテスカットの活動って?13歳のときのTEDスピーチ
映画を見た後で調べて見つけたTEDスピーチは、シューテスカットの活動を端的に知るのに丁度いい。彼らの音楽「Return To Nature」も披露している。
これを見て実感した。良いスピーチ、心に残るプレゼンテーションはテクニックじゃない。深く感じ、伝えたいと願う率直な思い、ピュアな気持ちと自由な表現が聞き手の心にバイブレーションを与える。
<以下、TEDスピーチのざっくり要約>
※()内は補足
僕は幼いときから自然とふれあいつながってきた、自分を地球の一部であると常に実感してきた。
6歳になって、自分たち世代が残していくこれからの未来に疑問を持ち、そこでリサーチや勉強を始めた。
そして学んだことは、気候変動や地球温暖化の危機。
自分たちの世代は、洪水や台風などの大災害に直面していること。
この問題に取り組むことは自分世代の責任であり、人類全員に当てはまることだ。
気候変動問題は全人類が、人類社会が地球上で直面する最大の問題であり、アクションを起こさなければいけない。たとえそれが恐ろしいことであっても。
気候変動について知ってから、ずっと僕はアース・ガーディアンズの仲間と一緒に、環境保護の活動を行ってきた。
(子どもたちに気候変動に関する教育、プレゼンテーションを行っている写真を見せて)この写真はだだのキッズの集まりだけど、気候変動に関心をもって自身で学ぶことに情熱を持っている。
そしてビニール袋の廃止、空気浄化や海洋清掃のための活動も実際に行っている。
特に教育は本当に重要なこと。
教育というのは、まずは直面する問題を知ること、そして次のステップはそのために何をするのかということ。ただ気候変動の事実やデータを並べて、それで学んだことにしては意味がない。
変化を起こすために、僕らは色んな国で若者の教育のためにプレゼンテーションを行っている。(アース・ガーディアンズの活動は61カ国にも登る)
そしてこのメッセージを広く伝えるために、
人々に気候変動について伝え、人々をつなげるために、ラップソングを届けている。
(TEDxYouth@MileHigh でのスピーチ 「Hip-Hop Environmental Activism: Xiuhtezcatl Martinez」より要約)
感心してる場合じゃない。
大人もアクションを。