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真っ白な糸から色鮮やかなラグができるまで。デザインではなく、ものづくりを真ん中に見るMYTONEの魅力。

9月中旬、京丹後市のラグ工場視察に行ってきました。

京丹後市は京都駅から車で2時間半走った京都府の北部地域にあるエリア。チーム全員、今回が初の訪問。前日の訪問先の関係で大阪府内にいたMYTONEチームのメンバーをスタッフの方が車で迎えに来てくださり、工場へ向かいました。
(往復5時間の運転を快くお声がけいただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。)

もう少しで工場に着く、そんな瞬間に見えたのがこの真っ青な海でした。

美しい海にスタッフ全員が感動。 MYTONEがこんなにも素敵な町で作られることをとても嬉しく思いました。

自然の美しさを邪魔するものが何ひとつなく、またこの場所を訪れたいと感じた京丹後の町。そんな町で職人が惜しみなく手間をかけて生まれるのがMYTONEのラグです。

人が作るからこそ生まれる温もりを商品からより感じていただくことで、アイテムを使う時間も豊かに感じていただけたら。そんな気持ちでこのnoteを書いています。

MYTONEとは

まず初めに、ホームグッズブランドMYTONEについて改めてご紹介をさせてください。

MYTONE(マイトン)は、様々なパターングラフィックをモノに落とし込んだホームグッズブランドです。

バスタオル、タオルケットといったタオルプロダクトを中心に、ブランケット、ラグ、風呂敷、ポスター等、気軽に空間を彩れるインテリアアイテムを提案しています。

MYTONEの商品は全て国内生産。デザインから商品を気になっていただくことが多いMYTONEですが、長くお使いいただけるように、心地良くご使用いただけるように、品質にもこだわっています。

MYTONEのラグが作られるまで。

タオルもラグも自分に合った色、"MY"TONE"が選択できるよう、既存のカラーバリエーションと被らないデザイン開発を意識しているMYTONE。同じピンクをデザインに取り入れる場合でも、デザインに合わせて異なるピンクを選んで表現しています。

上にある2本のパイプから出てきた液体と、下に溜まる液体に糸が浸かることで糸が理想の色に染まっていきます。

真っ白な糸をデザインに使われる糸の色に染める過程を染色と言います。粉体染料から高濃度の液体を作成し、その液体に浸けることで糸に色がついていきます。

機械から熱気が出ることもあり、夏の工場はとても暑く体力的にも削られる環境。そんな環境下でMYTONEのラグを惜しみなく時間をかけて丁寧に作ってくださることに感謝の気持ちが募りました。

MYTONEのラグは多色使いが特徴。一色の無地のデザインとは異なり、糸を複数色分作る必要があります。その分時間もかかりますが、日常を彩るアイテムをお届けしたいと願うMYTONEにおいては、色の表現はとても大切な過程です。
「もう少し薄く」「もう少しくすんだ」という感覚的な違いでのご依頼も、染色工場の職人さんたちがいてくださるからこそ実現します。そんな当たり前のことも、ここに来るまでは実感として湧いていなかったように感じて、生で見ること、生産の過程を一から知ることがブランド運営の立場としていかに大事かを考えさせられました。

タオルもラグも初めは糸一本から。全ての工程に、職人の技術が詰まっているのだと改めて感じました。

フックドラグ自動織機が複数並ぶ工場の様子。

次に、染め上がった糸をデザインの表現に合わせて織る工程です。
コンピュータ上で設計を行うCADを用いてデザインを起こした後、フックドラグ自動織機でラグを織っていきます。スピード感と正確さの両方を実現する機械の作業。機械によるスピード感のある進行と、人が慎重に行うチェックの両方があってこそ、お客様に早く良いものを届けられると実感しました。

最後に表面のパイルをカットし、表面を滑らかにするシャーリングを行なっていきます。この一手間で毛並みが整い、ふわふわと柔らかい肌触りが実現します。

表面加工・糊づけ・耳張り・検品・梱包など、その後の作業は全て職人の手仕事。ほつれがないか、何かトラブルがないか検品も肉眼で一枚一枚丁寧に行われていました。

生地について

MYTONEのラグは洗濯機で洗えるケアの楽さも魅力の一つ。MYTONEをご購入いただいた後、慎重になり過ぎず気軽にお使いいただくためにもすごく大事なポイントだと感じています。

この「洗濯機で洗える」を叶えるのがアクリルという素材です。品質が良いとされるウールは家庭で洗うのが難しい、チクチクとした肌触りになりやすい等があり、MYTONEではアクリルを選んでいます。アクリルは強度が強く色褪せもしづらいので、長くお使いいただけるのもポイント。
MYTONEはデザインとして心が躍るものであることと同じくらい、日常の中できちんと機能するものであることも大事にしています。

また、使ったときにリッチな気持ちになれるかどうかも意識して糸の量を決めています。スカスカとした印象だとどうしてもチープな使用感になってしまうため、糸をしっかりと使って生産を行っています。

MYTONEのラグが作られる京丹後市について

京都駅から車で2時間半ほど走った先にある京丹後市。丹後ちりめんの発祥の地でもあり、地域的にも湿気が多く静電気が少ないことから繊維の生産に適したエリアと言われています。綺麗な水、気候、そしてその地域に住む人の技術が全て合わさってMYTONEのラグが作られています。

お昼は、カウンター5席ほどのピザ屋さん、Urashimaをご紹介いただきました。カウンターでピザを食べる特別な雰囲気を味わえます。

MYTONEのラグについて

MYTONEのラグはH46cm×W70cmのコンパクトサイズが4デザインと、H50cm×W160cmのワイドサイズが2デザインあります。

RUG:Garden by Asuka Watanabe。

コンパクトサイズのラグはインテリアの一部として、テレビ台の下に置いてアクセントにしたり、壁に掛けてタペストリー代わりにしたりと場所を問わず幅広くお使いいただけます。


RUG:Vase。

ワイドなラグは、ソファ前、ベッド前、キャビネット前に敷いて部屋の差し色として活躍します。ContrastとVase。どちらのデザインも、どこか柔らかさを感じて心が穏やかになるカラーリングです。

元々掃除が大変なのではないかとラグを敷いていなかった私ですが、実際にラグを玄関に置いてからは家を出る時、帰る時に目に入るアイテムは重要だと感じています。一度置いてからはラグが無いとなんだか寂しい空間に感じるほど。玄関に彩りを与えてくれる大事なアイテムです。

MYTONEのラグは滑り止めがついているので、ラグの下に汚れが溜まることも少なく、また丸洗いもできるので楽にケアができます。デザインも大事だけど機能性も譲れないという方にとてもおすすめの商品です。

工場視察を終えて

肉眼で一枚一枚、検品をされる姿を見ながら、これまでラグの品質についてのお問い合わせをいただいたことはなかったなとふと思いました。
充ちていることに慣れて、不足ばかり気にしてしまいがちですが充分に機能することの裏側には職人のこだわりがあるのだと感じました。

私は日々、お客様からのお問い合わせへの返信、SNSなどの発信を行っています。全て、商品が完成した後の部分です。
良い商品があるからこそ必要としてくださっている人に届けたいというやる気が生まれる、商品を使ってくださった方から嬉しいお声をいただける、そんな当たり前のことに気づいて感謝する、そんな機会になりました。

今後の展開予定について

MYTONEでは今後、新たに3つのデザインをラグで製作できたらと準備を進めています。数ある中から自分の好きなものを選ぶワクワクする時間をより皆さまにもお届けができるのではないかと思うので、ぜひ今後のリリースについても楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

MYTONEは来年、実店舗をオープンすることが決まりました。
店頭で生地や色を実際に見ていただきながら、お部屋や今の気分にマッチするものをお選びいただけると嬉しいです。

皆様と直接お話をしながら、お部屋のコーディネートを一緒に楽しくできたらと私たちも楽しみにしております!


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