惑星Xの探索 / The Search for Planet X
■ゲーム内容
天文学者として、まだ発見されていない惑星Xを見つける事を目指すゲームです。なぜ惑星Xが未発見なのかと言うと肉眼では観測できない暗黒の天体だからです。
システムは論理パズル。各プレイヤーは、ヒントを元に、12に分割された空のどこに何があるかを特定していき、最後には惑星Xの位置と両隣に何があるのかを答えます。
空にあるのは、惑星X、準惑星、ガス、彗星、小惑星、何もない空間の6種類。それぞれ各区画にどれか1つが存在しています。
各プレイヤーにはゲーム開始時にメモを書き込むシートとプレイヤー毎に異なる初期のヒントが与えられます。
プレイヤーは手番に『研究』『調査』『精密探査』『惑星Xの位置特定』のいずれかを行います。各アクションは専用アプリを使って入力し、回答をメモに書き込みます。その後、実行したアクションのコストとして、メインボード外周にある時間トラックを進めます。進める数は実行したアクションの内容によって変わります。
『研究』は各天体に関するヒントを貰います。例えば、「準惑星と小惑星は隣り合っている」とか「小惑星は全て6区画の中にある。」とかそんな感じ。研究は2回連続で選べません。
『精密探査』はゲームを通して、実行する回数が決められています。その代わりに12区画のうち選んだ1区画に何があるかをピンポイントで教えてくれます。ただし、惑星Xは暗黒惑星なので『何もない空間』になります。
『調査』は範囲と天体を指定して、その範囲の中に指定された天体がいくつあるかを教えて貰います。範囲が狭いほどコストとして時間がかかります。こちらも惑星Xは『何もない空間』として扱われます。
アクションを行ったら、プレイヤーマーカーを使った時間の分だけ進めます。その後、メインボードの内側にあるトラックを一番後ろのプレイヤーの位置まで回転させます。
メインボード真ん中のトラックは調査が可能な場所と範囲の最大を示しています。また、所々にある文書アイコンや惑星Xアイコンを通ると、イベントとして学会が行われます。
学会では、難易度によって決められた数の発表をすることができます。発表の内容は惑星X以外の天体について、どこに何があるかです。発表する場合は自分の天体マーカーを裏向きにして、区画の外側に配置します。その後、置かれたマーカーの位置を1つ内側に進めます。
一番内側まで移動したらチップをひっくり返して、『査読』を行います。査読はアプリで置かれたチップの内容が正しいかをチェックします。合っていれば、ゲーム終了時に得点となりますが、間違っていたらペナルティとしてプレイヤーマーカーを1つ進めます。
また、惑星X学会は通常の学会とは異なり、全てのプレイヤーに対して、惑星Xに関する情報が公開されます。「惑星Xは準惑星の対面にはない」とかそんな感じ。
最後に『惑星Xの位置特定』。ヒントから惑星Xのある区画とその両側の区画にある天体を答えます。専用アプリに答えを入力して当たれば、コストとして時間を支払います。その後で他のプレイヤーも順番に惑星Xの位置を回答していきます。
惑星Xの位置が当たったら、そこでゲーム終了となり、得点計算に移ります。得点は惑星Xを発見した事による得点の他に、学会で置いたチップが正解していれば、各天体に応じた得点が入ります。
また、区画ごとに最初に正解の天体のチップを置いたプレイヤーにはボーナスが入ります。これらを合計して最も得点の高いプレイヤーの勝ち。
■遊んだ感想
全体的なプレイ感はヒット&ブローに近いような気がしました。ヒット&ブローがお互いに設定された目標を暴露するゲームなのに対して、こちらは共通目標をいち早く達成する事になるわけですが、それが未知の惑星の位置を当てると言うテーマと上手くハマっているように思います。
専用アプリを使うので、ゲームマスターを用意しなくても良いと言う便利な部分がありますが、その反面として、専用アプリの使い方に慣れるまではダウンタイムが少しかかります。慣れてくる中盤くらいからは比較的ゲームはスムーズに進んでいくので、最初だけ操作などを確認しながら進めていくのが良いと感じました。
学会によって、情報の開示がされるので、考えが進まなくてもゲームが進めば、自然と答えに近づいていく事になり、考えが停滞してしまうストレスはあまり感じませんでした。
やることは論理パズルで、非常に良くまとまっている印象があるので、パズル好きな方にはオススメしたいゲームの1つです。
ルールの複雑さ :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★☆☆☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★☆☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆
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