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チケットトゥライド:メルクリン / Ticket to Ride: Märklin

デザイナー:Alan R. Moon
アートワーク:Cyrille Daujean, Julien Delval
出版社:Days of Wonder
プレイ時間:30~60分
プレイ人数:2~5人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

模型メーカーのメルクリン社とのタイアップ商品と言うちょっと変わり種のチケライです。

基本的にはチケライなので、車両カードを貯めていき、ボード上の都市と都市を結ぶ線路を、同じ色の車両カードを線路の数と同じだけ支払うことで自分の路線としていく所はかわりません。もちろん、目的地カードで2つの都市の間を自分の線路で繋げる必要もある。

と言う事で、メルクリンは何が違うのか?なのですが、

まずは車両カード。模型メーカーとのタイアップと言うだけあって、なんとイラストがオールユニーク。すごい。これを眺めるだけでも楽しい。

車両カードは全てイラストが違う。機関車カードはもはや機関車ではない。

メルクリンの独自要素として特徴的なのは、乗客と+4機関車です。+4機関車はオールマイティの車両カードとして使えるけど、4枚以上車両カードを使う時でないと使えないちょっと使い勝手の良くない機関車です。機関車は通常、場から獲得する時に1枚しか獲得できませんが、この+4機関車は通常の客車カードと同様に2枚獲得できます。

これのおかげで通常の機関車カードのイラストはディーゼル車とかそういうより近代的なものに置き換わってます。

続いて乗客ルール。

ゲーム開始前にメインボードの各都市には数字の着いたチップが置かれます。これは都市によって数字や枚数が異なります。複数枚ある場合は数字の小さい順に下から重ねていきます。

各都市には数字付きのチップが置かれている。
乗客が動くことで通過した駅のチップを獲得。

このチップはそのまま勝利点となっています。プレイヤーは、使いきりの乗客コマをいくつか持っており、路線に自分の電車コマを置いたタイミングで、両端のどちらかの都市に乗客を置くことができます。乗客コマはプレイヤーの手番に乗客コマの移動アクションで動かすことができます。

乗客コマの移動は一筆書きの要領でそのプレイヤーの路線を移動します。移動の途中で都市に立ち寄る度に、積まれたチップを1枚獲得していきます。移動が出来なくなったら、その乗客は取り除かれます。

車両カードの中には乗客カードもあり、移動の際はそれをプレイする事で他のプレイヤーの路線を1箇所使うことができます。もちろん、その先に自分の路線があれば、引き続き移動を行えます。

乗客の移動に乗り遅れると点数が無くなってしまって、途方にくれてしまう。

この移動による得点が思いのほか大きいため、誰かが乗客を動かし始めると、一気に他の乗客も動き出します。チップはだんだんと得点が小さくなっていき、場合によっては無くなってしまうため、少しでも多く得点を取ろうとするとそういう動きになりますね。

また、路線を繋げることで乗客の得点が入るためか、通常のチケライで最後にボーナスとして貰える最長路線は、最多目的地カード達成に変更されています。ちなみに目的地カードは得点が低い近距離と高得点の遠距離に分かれています。

■遊んだ感想

乗客ルールがカードの貯め込みを許さないチケライ。

基本的なチケライの戦術の1つにカードを溜め込んでおいて、一気に吐き出していくプレイングがありますが、乗客による得点チップの早取りのおかげで、カードを早い段階で吐き出して乗客の移動ルートを確保する必要があるため、この戦略が取りづらくなっています。

また、どこまで乗客の移動を我慢するのかが新なインタラクションとして機能しているように思いました。一度、乗客が動き出すと、続けとばかりに他の乗客も動き出していくので、ゲームの中盤辺りにダイナミックに得点が入るポイントがあり、グッと盛り上がります。

チケライって種類たくさんあるよね。

相手の動きを読むポイントが増えるため、通常のチケライよりもゲームに慣れた方向けの印象が強いです。

なお、BGGのプレイ時間のとこが30~60分ってなってますが、2時間くらい見といた方が良いと思います。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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