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マラカイボの海賊たち / Pirates of Maracaibo

デザイナー:Ralph Bienert, Ryan Hendrickson, Alexander Pfister
アートワーク:Christian Fiore, Odysseas Stamoglou
出版社:dlp games, Tendays Games
プレイ時間:40~100分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

引退間近の海賊として、乗組員や船を増やしつつ、商船を襲撃してでっかいお宝を手に入れようぜ!的なゲームです。充分なお宝を得るためにカリブ海を3周しないといけない。

元々は同作者の『マラカイボ』があり、こちらはそのエッセンスを盛り込みつつ、全体的に簡略化したような感じのゲームです。

ゲームのシステムはダイスを使わないすごろくで、3ラウンドで構成されています。

ゲームを開始する前に、まずはマップの作成。島、館、海カードを混ぜて、テーブルに並べることでカリブ海を作成します。カードを並べた先にゴールを置き、反対側にプレイヤーの船を並べます。あとは本家同様、個人目標のカードも貰えます。

こんな感じでカードを並べる。所々にある大きい島タイルは通れない。

プレイヤーは手番が来たら、まず船を動かします。カードが1マスの扱いになっていて、1~3マス移動します。この時、横に移動しても構いませんが、必ず1マスはゴールに近づかないといけません

船を動かしたら止まったカードのアクションを行います。アクションは大きく分けて、『海』『島』『館』の3種類。

『海』はお買い物。海のカードには乗組員や船、道具が描かれていて、それらをお金で購入する事になります。

各カードにはそれぞれゲーム終了時得点(黒バナー)、永続効果(赤バナー)、即時効果(ベージュバナー)、ラウンド終了時の収入(緑バナー)が描かれており、購入したら手元にカードを配置します。カリブ海に空いた穴は山札から新しいカードを補充して埋めておいてください。

8金払って5点と即時で探検3歩。さらに定期収入で1点貰えるようになる。

『島』は船の改良と描かれたアクションの実行です。『島』カードは手元には置かれず、ゲーム終了までそのまま。

船の改良は個人ボードにキューブを置いて、様々な効果を受け取ります。無料で打てる『海』カード的なイメージ。

船の改良でキューブを置いた所の効果が発動。船首を付けるのも改良で行う。

島にタイルが乗ってる場合は、船の改良後にタイルの効果を解決し、さらに描かれてるアクションを行います。宝石を共通ストックに補充するのも、このタイルの効果が大きい。島のアクションは様々ですが、特徴的な物として『探検』『襲撃』『埋蔵』なんかがあります。

探検』はメインボードで探検隊を進めます。進んだ先に描かれた報酬を受け取れる他、川を越える度にゲーム終了時に得点が入ります。カードのの永続効果で歩数が増えたりもする。本家でもお馴染み。

探検トラック。進む時は途中で止めてもOK。報酬目当てで牛歩するか川を渡るのを目指すか?

襲撃』は本家の戦争的なもの。パール、エメラルド、黄金の3色のダイスを振ってどれか1つ選び、出目を初期戦力とします。

ダイスの色によって獲得できる宝石が変わる。

ここにカードや船の改良で得た戦力を追加して、それを消費することで襲撃アクションを行います。襲撃によりお金や勝利点の他、各種宝石キューブの獲得が可能です。

宝石はいったん個人ボードに置かれる。『埋蔵』することでボーナスがもらえる。

獲得した宝石は共通ストックから個人ボードに置かれます。置かれた宝石はスコップアイコンの『埋蔵』を行うことで追加のボーナスや得点が入ります。

』カードはゲーム終了時の勝利点。支払うお金の量は多いですが、条件が合えば貰える得点も大きい。

館は高額だけど、貰える得点も大きい。お金を支払ったプレイヤーはチップを置いておく。

船を進めていき、いずれかのプレイヤーがゴールまでたどり着くと、そこから1手番ずつ行ってラウンドが終了します。次のラウンドは全員の船がスタートに戻されます

誰かがここに到着したら、あと1手番ずつでラウンド終了。最後のマスは最初にゴールした人のみ。

これを繰り返して、3ラウンド終わったらゲーム終了。個人目標などの得点計算をして一番得点の高いプレイヤーの勝ちです。

ちなみに、宝石の素点は共通ストックのキューブの数で変わります。みんなで宝石を増やすアクションを踏んでれば、素点も高くなる感じ。

目標カードも本家に比較的近い感じ。ゲーム終了時にどちらか達成してたら得点。

■遊んだ感想

お手軽…とまではいかないが、本家よりも軽めでマラカイボ感はちゃんと味わえるゲーム。

本家マラカイボを比較的しっかりと踏襲しているゲームです。本家よりも軽めに作られていますが、それでも90分クラスのゲームなので決して軽いゲームと言う感じではありません。

本家は、誰かがゴールすると後追いでゴールを狙うことができますが、こちらは3歩までしか進めないので、ちょっと遅れてしまうとゴールのアクションは狙えない感じになります。

あれこれやりたいことはたくさんあるのに、誰かが先行してしまうと何をなるのか絞りこまなければいけなくなる部分は本家よりもこちらの方が多いかもしれません。

本家が良いかこちらが良いかは、人によって分かれそうですが、基本的な部分はかなり近い気がするので、どちらも楽しめると思います。


ルールの複雑さ  :★★★★★★☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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